Y印のカップアイスしかしらなかった人間が、レディーボーデ○の1リットルサイズを食わされて目を白黒させてる感じというか。
いや、『マイマイ新子と千年の魔法』の話ですよ。朝、クルマ飛ばして観て参りました。
とにかく映像表現が濃密。あの時代の防府の空気が肌で感じられるほど。映像一本で、あの空間を作り出している手腕はさすがと言う他にないでしょう。自分的には、ああ、名犬ラッシーが還ってきた!という気分でした。思わず目頭おさえちゃったり(名犬ラッシーは全話&スペシャル版DVD買った。もちろんBGM集も主題歌シングルも持ってるぜー。森岡純つーかJUN ELDINGさんはあの頃から注目してたのでした)。
で、それを土台にして、子供たちの1年(?)ばかりの話が展開するわけですが、起こる出来事は相当にリアルというか、生々しく、しかしそれはすべて子供の視線で描かれているために、大人のぎすぎすした感じはスポイルされている。このさじ加減が絶妙。
いやすごい濃厚な一時間半でした。自分的には相当クリティカルに当たり。
でも、じゃあ誰にでもオススメかと言えば……んー。だいたい、あの時代感は、ぎりぎり昭和30年代から40年代前半くらいの生まれの人間じゃないとわからないような気が。余計なことを語っていない分(これは悪いことだとは思わないんだけど)、受容する感覚を持たない世代には、ただ古くさい雰囲気しか感じられないんじゃないかと思うわけです。
個人的には、こういう作品のあり方ってアリで、あれだけのものに仕上がっている以上、ある程度ターゲットが狭くなっちゃうのはしょうがないんじゃないかと思うんですが。でも、送り手としてはそれじゃ困るんだろうなあ。そっちも気持ちがわかるので、なんとも言えないところ。
なんにせよ、自分はソフトが出たら買いです。できればBDがいいなあ。あの映像の密度はHD映像じゃないともったいないから。もっとも、DVDしか出ない可能性もあるので、その時はDVDでガマンしますが。
なんか公民館とかで巡回上映とかできると、きっともっと注目してもらえるような気がするんだけどなあ。この映画に食いつく世代の人たちって、数は多そうだけどなかなかアニメ映画を見に劇場へ足運んでくれそうにないし。逆にそうやって周知されれば、かなりヒットしそうな雰囲気があるのだけど。
夕飯は月例のアルテで。今日はクリスマス料理。いつも通り、大変満足しての帰り道、地元へ向かう電車の路線で人身事故発生。えらく待たされて、結局帰り着いたのはいつもなら終電の時間でしたとさ。実際は2本くらい前の電車だったんだけど、遅れに遅れて発車時刻が終電のタイミングだったという。
いやしかし、今日は行きでもどこかの路線が人身のせいで止まっていたし、途中でも別の路線が止まったってアナウンスがあったし、帰りは私鉄でもこれで、なんかいったい何件あったんだというですね。年末だから、いろいろ大変なのだろうけど……むう。
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