でまあ訴求力は凄いし、やっぱり全話正座して見ちゃったから文句をつけるつもりもないのだが、世代の差もあって、人生に影響を受けるほどではなかったことを付け加えておく。ていうか、若い頃見たらトラウマになってたんじゃないかと思うけど、さすがに歳を取りすぎたかな。
オチはもう主人公がいかにナイスな頓智を披露するかって一点だったわけで、先はだいたい読めていたし、でもってあのオチに悲劇性をあんまり感じないのですよ。主人公がじつは別の人でしたっていう流れも、あの短い話数でしかもラスト近辺で開陳されても、やっぱりちょっとアレでしたし。
どっちかっつーと、主人公と大人たちとのかかわりをもっとやってほしかった。あの尺じゃ無理なのは承知の上であえて言えば。なぜなら、主人公の閉じた世界と唯一外界とのパイプになっているであろうものが大人たちだったはずだから。実際、ラストでやってるけど、ちょっと弱いと思うので。いやね、彼女がもっと世界の一員であると強調されていれば、あのラストはものすごく重くなったと思うんですよ。それでこそ真・主人公の決意とか喪失感とかまあいろいろもっと生きてきたと思われるので。
その一点で違和感が残ったんだと思うのだが、いやまあ面白かったのは間違いなく、要するにテレビ桟敷の無責任なつぶやきに過ぎないので。
夜、アナザーガンツを見る。ナレーション加えてシーン追加&スプラッタシーンをうまく追い出すという、まさに初見の観客を翌日公開の新作へと誘導するための完璧なプロモーション作品となっておりました。結構うなった。小説、むしろこっちの形式で書いた方がよかったんじゃないのかとも思うのだけど、やはりあのフィルムから感じられる呼吸というか、役者のつばぜり合いを文章にできたのはいい勉強だったのでまあいいのか。
引き続き、キャラが立って独り歩きしてくれるように調整中。なんてことを意識している時点でダメダメなのだが、長いこと念じているとできるようになることもあるのでムダな努力だとは思っていない。できないというのが思い込みで、じつはどっかで流れを止めてる壁を取っ払う努力をしているのかもしれず。
あと、どの方向からキャラ造形していくかってのもあるかもしれんなあ。書きやすい方向から広げていくというか。よくあるのは決め台詞を無理矢理でも作っておくとか。あんまり好きじゃないんだけどね。大枠作ってからなんかやろうとすると、ハジケる部分が抑えられちゃうので。要は器がちっちゃいから、作る枠もちっちゃいってことなのかもね。
夕飯は残り物を駆使してドライカレー(炒めご飯タイプ)。あと菜っ葉の炒め物と薩摩揚げ。賞味期限は2日前w