去る2011年9月6日、丸ノ内ホテルのフランス料理店ポム・ダダンの特別メニュー。タイトルは『美食の会』。ちょっとこっぱずかしいネーミングではあるが、その名にふさわしい内容。というわけで永久保存版。いや正直、iPhoneなんかじゃもったいなかったと思う。
左の黒と金のトッピングがされているのが鮑のサラダ。トッピングはキャビアと金箔。食感が変。鮑を非常に小さくきざんでオクラなんかと混ぜてセルクルに入れて……というものなのだが、見た目がライスのサラダに見えるので、食感が思いっきり裏切られる感じ。とにかく、焼き鳥の軟骨の3倍増しくらいで固いのよ。でも嫌な裏切られ方じゃないのよ。
右はオマールの洗い。洗いに使ったのはドン・ペリニョン。中央のは内臓のソース。どっちのだろう。わかんね。自分はオマールのと踏んだが。これは正統に旨い。左の超変化球に対して豪速球。ど真ん中ストレート。とても楽しい。
手の込んだ料理。穴子を茹でてから開いてソテーにしたもの。こう書くとあんまりたいしたことないように見えるか。
敷いてあるのは茸とエスカルゴのソテー。たぶん。バルサミコを散らして。
じつにうまい。見た感じそのまんま。
サマートリュフの厚切り(5mmくらいあんだよ)、じゃがいも、マッシュルーム、葉野菜なんかのサラダ。ドレッシングはトリュフとトリュフオイル、シェリービネガーを合わせたもの。美味。超美味。サマートリュフはダメとか言ってる右京さんに一度食べさせたいが、水谷豊に食べさせても意味がないのでちょっと困る。困るな。いやたぶん、季節のものじゃない食べ物は不自然で受け付けないってのが理由なんだろうけど。
要するに寿司。だってそうなんだもん。関アジの切り身の下にあるのはタリオリーニ。ピエモンテなんかでよく食べられてる細麺。ピエモンテの方言ではタヤリン。タリオリーニは手打ち。関アジも新鮮。すばらしい。でも寿司。アクセントとしては面白い。これこそ流れの中の一品なんだろう。
牛乳かミルクあたりを泡立てて、そこに伊勢海老の身を落としたもの。見た目よりたっぷり。味はちゃんと染みているが、火は通りすぎていない。単純に見えるが、きっと奥が深いに違いない。詳しいことは聞き忘れました。まあ聞くために行ったわけじゃなし。
伊勢海老の頭を使ったグラタン。海老味噌と身とホタテ(?)なんかを混ぜたものを具にして焼いたもの。じつはカプレーゼの付け合わせなのだが。
鳩のいろいろな部位を楽しむ一皿。ローストだと思った。ただし真ん中にはフォアグラ。いやあれ鳩の肝臓じゃないよねえ。誰に言ってるのか。
というわけで甘いもの1品目。洋梨のシャーベットとシャンパーニュ。シャーベット自体うまいのだが、一口食べてから隣のシャンパーニュを放り込んでずるずるやる。いやずるずるしちゃダメだけど。そんな感じ。うまいよ。
甘いもの2品目。洋梨のスフレとアイス。片方ずつもうまいが、アイスを熱々のスフレに突っ込んで食べる趣向。うまかったよ。
この他、食後酒にミントの入ったきっついカクテルが来たりしましたが、写真撮り忘れました。
あと、この『美食の会』は、お客さんごとに構成が違うそうな。むむ、なんと贅沢な。
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