とはなんにも関係がない話。
朝9時前に起きる。起こされたのだが。3時間くらいしか寝てない。ねむー。
そのまま起き上がって成田へと向かう。電車で。カミさんたちがLCCで里帰りするので。いつものように見送りだ。
意外に眠気はなく、無事に成田空港第3ターミナルに到着。ただ、PDFでチケットは送られてきたが、なんだか予約したアプリでは「チェックインできないから空港でなんとかしろ」というメッセージしか返ってこなくて、チェックインの問い合わせをしようかどうか悩む。悩んだのは、窓口がすげえ混んでたから。
とりあえず、その場にあった端末で予約番号を打ち込んで確認したら、手続き終わってるよーと返ってきたので、時間もないしそのまま飯にした。でもまあ、万が一ってこともあるので、とりあえずふたりがゲート潜るまで待機。係の人に聞けばわかるからね。
とりあえずOKが出たので安心して戻る。電車の駅がある第2ターミナルまで、行きは歩きだったが帰りはバスで。らくちん。時間も短いし。
それから調子よく1時間半ほどで自宅に帰着。ああ、スカイライナーのwifi、遅いねー相変わらず。都内に入ったら改善したが、まだまだだよなー。
で、寝てないので寝ようかと思ったが、洗濯しかけて行ったので干すことに。このいい天気で干さない手はないから。干し終わり、そのまま放置してあった免許の更新に。暗くなってから戻り、三毛の世話&黒いの×2の餌やりをして、ちょっと早めに家を出る。
今日は赤坂で夕飯なのだ。赤坂だから高いところだと思うでしょー? うんいやそうなんだけどね。小田倉シェフの新しい(つってももう1年近く経ってるが)勤め先へ。
あー、こっから先長いし、人が飯屋でうまいもん食ってきた話なんか面白くないって人もいると思うんで、一応折りたたんでおきます。
で。
店の名前はKaya。韓国料理店だけど洋風の技法を取り入れた……というか、和食の素材を使ったイタリア料理やフランス料理なんかがあるのと同じで、あっちの材料とか技法で韓国料理を作るというか、そんな感じ。将来的にはどこの料理とか材料とかこだわらない方向らしい。
行ったらいきなりシェフが歓待してくれて、もうなんかコース組んでありましたよ。びっくりだ。ポム・ダダンでもここまでしてもらったことはそうなかった(店の規模がでかすぎて、小回り利かなかったからね)。
とにかく面白がり屋&チャレンジャーなので、韓国料理の技法や素材にはもともと興味があったそうな。確かに発酵食品のバリエーションが多いし、肉の食べ方はさすが大陸で日本より多彩だし。魚介もかなり食べるし。ていうかそういう切り口があったかと、目から鱗が落ちる思いではあったのだけど。
実際食べてみると、なかなかに新鮮でしたな。もともと韓国料理好きだったんだけど、そのまんまじゃないし、かといって韓国料理のふりをした洋食ってわけでもないので。まあ小田倉さんの料理は昔からそうだったんだけど。イタリア料理って言いながら、ああいうの食べたことなかったし。ポム・ダダンもそうだったなー。あそこのアラカルトを制覇できなかったのが無念といえば無念。
話を戻すと、料理の体裁は欧州系に近いコースで、突き出し、スープ、冷前菜、箸休め、温前菜(というよりパスタというか、でもニョッキじゃないトッポッキだからええと)、主菜、お食事、甘味という流れ。
突き出しは、ハマグリを卵黄で固めて焼いたもの。ちゃんと韓国にこういう料理があるんだそうな。さすがに食べたことないけど、たぶん食べたら別のものだと思っちゃう気がする。いや、火入れから出汁の材料、濃度、調味料まで、ギリギリまで絞り込む人なんで、味が尖ってるわけじゃないけど、その料理での味の最適解(小田倉氏なりの、だけど)が常に出ているというか、そんな風になるわけですね。
スープは、韓国のコースの流れで最初にお粥を食べるのがあるらしく、それに倣ったもの。ていうかこれ南瓜のポタージュですな。そのまんまじゃないのは、粥と言ってるだけにベースが米粉だからなんだけども。だからクリームとかバターを使ったポタージュとは違う。そのくせ南瓜だけの汁ではないコクがあるのが不思議。
冷前菜は3種盛りで、ケジャンというワタリガニのキムチを使ったものと、生牡蠣。ケジャンは生のカニを使うので、いろいろ処理をしているって話を聞いたけど忘れました。とにかく工程が細かいことだけは覚えてるけど。こっちはカペッリーニと合わせたのと軍艦巻き。カペッリーニは外見はトマトソースそのまんまですが、実際はキムチ味なのでびっくりするかも。辛くないけど。軍艦巻きは軍艦巻きでした。飯に合うなー。生牡蠣のフェは、牡蠣のジュレをかけてありました。
箸休めはキムチ。洋食ならこれ以降の皿と合わせるパンとかになるんですが、キムチってのはなるほどと思いました。日本だと漬物になるわけだけど、漬物より軽いんで、ワインとかと合わせて(キムチに完全に合うワインはないというのが定説だったらしいんだけど、ボルドーで見つけたとか。実際、いい味でしたな)つまむ感じで。意図としてはかき氷なんかと一緒でもあるのか。
続いて温前菜は、ニョッキに見立てた最高級トッポッキ(日本ではトッポギの方が通りがいいか?)をゴルゴンゾーラチーズのソースで食べるの。ていうかまんまゴルゴンゾーラチーズのニョッキのすごく食感のいいやつ。アーモンドがかかってるんだけど、いい風味がついてよかったですよ。
主菜は、カルビチムという骨つき牛あばら肉の煮込み。これ自体は韓国料理の定番で、多分味もそのまんまということになってますが。赤黒いのはトマト煮込みじゃなくて、果物とかを煮詰めた色だそうな。なので砂糖は入ってないけど果糖の甘みで、プルコギとか、日本の煮物とか、あっちの系統の味。そんなに極端に甘くないけど。ぷんと軽く甘みを感じるってところか。甘ったるいのは好きじゃないんで、丁度いいバランス。で、肉の火の通りが抜群で、見事な煮込み料理になっています。なにはなくともこれは食べるべき。と思ったら、慣れた人にはこれのパイ包みを出してるんですと。それは……次はそれかなあ。いつになるかは知らぬ。
で、ここで洋食から離れてお食事の冷麺が来るわけですね。冷麺は本当に素直な鶏の出汁で食べるスタイルで、濃い煮物を食べた後にはとてもいい感じ。腹がすっきりしましたよ。
最後は甘味をもらったんですが、これは一部におなじみの超濃厚プリンでした。イル・カナアレ名物といってもいい。ただ、あの頃のプリンより柔らかめで味はおなじくらい濃かった。日々改良は続いているようです。固いのも好きだったんだけど。
料理にはそれぞれワインをいただいたので、最後には結構上機嫌になってしまったり。久しぶりなのでかなり話し込んで帰ってきたのだけど、地下鉄で立ったまま落ちそうになって、挙句駅を間違えて降りて、自分ち方面の終電行っちゃったと思って愕然としてたら全然そんなことはなかったという。
本当に自分以外が読んでも面白くねえなー。なんかすいません。まーたまにはこういうのも。
というわけで最後にいただいたカルバドス。もーびっくりした。このためだけにまた行くと思えるくらい。
いや、料理も美味かったんだけど、酒のためにまた行きたい。そんな店でした。さすがワインダイニングを名乗るだけの店ではあったという話。
ちょっとお値段は張るけれど、ランチは割と安いし、単品の定食になるけど夕飯のクオリティは保ってるので、お近くに行ったら寄ってもいいのよ?
コメントを残す