8/29 肉の日

 朝からカミさんを駅前までクルマで送り、遅くに起きたナノが自転車で行くっていうので見送ってから、知人の間でいたく評判のいい『君の名は。』を観るために最寄りの劇場へ。
 うわっ、1時間前に予約した時はガラガラだったのに、なんだこの混み方は! 平日の昼だぞおい。まあ公開直後だからアレなのだろうけど、それでも平日昼だぞ。じゃあ行ってるオレはなんだ。

 その映画の前に、朝昼兼用で、映画館からちょっとだけ離れた場所にあるケバブ屋でケバブを買って食べる。うまい。おう、昔々、ケバブの外見で「これは絶対うまい」と思って食ったらなんか味も何にもしないへぼいやつで、以来(20何年)警戒して一度も口にしなかったのだが、ついにその禁を破ってみたわけだ。
 うん、普通にうまかったし量も多かった。これはいい。またあそこに行こう。ナノも喜ぶに違いない。おっさんいい人だったし。

 そんな幸先のいいこともあり、時間ぎりぎりで飛び込んだ映画は実に面白かった。
 いやもう新海誠監督渾身の一撃って感じ。いままで、どうも新海監督は「そしてふたりは幸せなキスをしました」終わりはダメなものだという認識だったようで、主人公たちは常に恋愛的にはアンハッピーエンドを迎えてきたわけだが、ついに前作『言の葉の庭』で微妙ながらもなんとかなりそうな未来を提示、そして今作では、しあわせなキスに至る第一歩で終わっているので、たぶん解禁だ。
 それでいいんだよそれ以外何がある? 王子様とお姫様はいつまでもしあわせに暮らすのさ。物語ってのは、語られるのが終わった瞬間に永遠に時が凍るものなんだから。非現実で何が悪い。いやむしろ変にリアルさを気取って、男と女なんてこんなもんだ、愛し合ったふたりはクライマックスで泣きながら殺し合うのさなんて妙に斜に構えた話捻り出してちゃいけないんだ!(全部オレの話だよああ悪かったよすまねえな)
 ああええとまあつまりだから、ラストのあの1カットのために、丹念に丹念に執念深く紡がれたフィルムがこちらになります。お話は色々急展開を迎えますが、それはすべてしあわせなキスを許すための準備に過ぎないのです。だがそれがいい!

 予習のつもりで直前に『言の葉の庭』を見てったんだけども(最近はネット配信されててありがてえ)、ユキちゃん先生出てきた時には話リンクしてんのか? と内心わくわくしたのは内緒だ。花澤さん器用だなあ。途中まで気づかなかったです。見た目的に、もっと姉御肌の声の太い人かなあと思ってたら、予想外に線の細い声が戻ってきたのでがっかりびっくりしました。
 いやまあいいんだそういうことは。ここで肝要なのは花澤さんだってことなのだし。
 本人も明言しているようなので間違ってないと思うんですが、途中の濡れ場。もう凄まじかった。主人公と彼女が野外であんなことやこんなことをいやもう。このクソエロ映画が! 平成ハレンチ学園なら退学級だぞ! すいません、その直前にMADムービー見ちゃったもんで。

 いやそういうことはともかく、序盤から中盤でああ、これはラブコメテイストで展開するよくできたSF物なのかなーと思ってたら、そこからまさに転章の名にふさわしいドツボに落とされる展開があり、それまで振られていた何気ないセリフや風景をきっちりかっちり使って話が収束していくもんですから、この辺りは見ものですよ。真面目な話、話がひっくり返って以降、場内声もなくなりましたもん。まあ二度とやれない一発ネタに近いとは思うけど。
 正直、メディアで激賞されてたんで、眉に唾つけてたんですが、知り合いも口を揃えてたからなー。それでも見始めは半信半疑で、後半は膝を打ってましたよ。
 半世紀以上生きてるオヤジがガキみたいになってたりな。いいんだよ。ひねくれた恋愛物大好物だしナ!

 まあこの映画で人生狂わされるヤツが必ず出てくるだろうから、そういう意味でもいいもの観たって思いました。次回作も期待したい。

 夕飯はとんかつ。そしてサラダと味噌汁と飯。とんかつはうまいなあ。常に油すくって綺麗にして、かつを焦がさないように気をつけていれば誰でもうまいの揚げられるんだけどね。とにかく焦がすのさえ避けてればなんとかなる。塩してなかったら後からかければいいのさ。ソースだってあるしな。

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