丸の内の某ホテルにあるPomme D’Adamへ。クリスマスディナー会なので。もっとも、普通のレストランのとはちょっとちがってて、かなり内向けのイベントチックな催し。
いろいろあって、一番早い時間に行ったので、客席には自分一人でした。
食事は大変おいしくて満足の行く出来で、無理してでも来てよかったと思いました。ここのシェフは、昔(つってもまだ6年ほど前だけど)、近所でイル・カナアレというお店をやっていた小田倉という人で、ここぞという時の超高級料理っぷりは、それはそれはもうすごいものがあります。
というか、このイル・カナアレがなかったら、結婚できていたかどうかわからんのです(別にそういう打算があって行ってたわけではない)。
縁というものは不思議なものですね。
というわけで、以下にその時の写真なぞを。
いや、もう二度と写真なんか載っけたくないっす。面倒くさい! しかもWPのビジュアルエディタ、なんかXHTMLを厳密に適用するので、文頭のスペースとか取っちゃうのな! なんじゃそりゃ! 文章の書き方なんか、人それぞれだろうが! こういうところがウェブ規格の嫌いなところ。
いやまあわたしに嫌われても痛くも痒くもないだろうがな!
アミューズとして最初に出てきたのがミロワール(=鏡)という料理。
見た目はまるでお菓子だけども、乗っているのはうに、チョコのように見えるのは海苔のソースで、白い本体は白身魚かなにかのムース、下のソースは……ああ、忘れてしまった。海鮮関係だったような。ジュレはニンジンだったかな。
今回は、 こういう仕掛けがあって、見た目にも楽しめました。
これはアバのフォンダン。これも一見するとチョコレートケーキだけど、中身は鶏の砂肝のすり身。食べた感じはフォアグラのパテかと思うほどなめらかで甘いのだが、砂肝らしい。あのコリコリの。
ああでもかかってるのはチョコです。これがまた合うんだ。
合わせたワインも甘い系統のもの。もっとも、品のいい甘さで、その辺で売ってる砂糖混ぜたような味ではありませんでした。
その断面。あんまりよく撮れてませんが。
そうそう、乗ってるのは金箔です。
周囲に飾ってあるのはプチ野菜。小さい赤い実はトマトです。こんなのあるのかー。ちょっとびっくり。
これは鮑のサラダ仕立て。カブあたりのムースに鮑の蒸し物のスライスを乗せて、ビーツとキュウリのソースで食べます。じつはキュウリが合うという。ワインは引き続き甘ワインだったんですが、これがキュウリのソースとびっくりするほど合っておりました。
そして、平目のトリュフ風味。いや風味とかそういうんじゃなくて。
これ、出てきたときに蓋が乗ってまして、開けた瞬間猛烈なトリュフの香りが。白黒取り合わせて。これに限って言えば、出すタイミング、食べるタイミングがとても重要に感じられました。
これがメインのヤマシギに合わせて頼んだワイン。
グラス1万! 正気か、オレ! ていうか、他に頼む人いるんでしょうか、このワイン。いやきっといると思うが。すごいお客さんもいる雰囲気だったから。
そのコルク。口開けだったので。
じゃあ、味はどんなだったのかというと、優しい味でした。いやワインわかってないよなーと痛感した次第。
ただ、飲んだ瞬間に電撃が走ったとか、そういうものでなかったことだけは確か。
ヤマシギはジビエなので、かなり内臓の味とか強くて、それをきちんと食べさせるワインだったわけですから、やっぱりいいものだったのでしょう。2000円の標準的なのと飲み比べるのも手だったな。<もう完全に麻痺しておるな
で、ヤマシギ。フランス語っぽく言うとベキャス。
今回は半身。頭付き。内臓からなにから、余すところなく使われております。
下に敷いてあるのがサルミソース。内臓のソースです。苦いっす。昔、イル・カナアレの頃、血のソースにカカオを混ぜて味をまろやかにしてもらったことがありますが、これは容赦ありません。 食べる人間選ぶと思います。でも、件のワインはしっかりと完食させてくれたので、やっぱりこの料理には、相応のワインが必要だったのかもしれません。
で、最後。メニューには栗のニョッキとあって、ええっ、締めにプリモ扱いの料理(ってかフランス料理なんだから呼び方が違うだろう)なのか、と一瞬思ったものの、最初の2皿を見て、ああこれはデザートなんだなあと思いました。
しっかりデザートです。真ん中のでっかいのは栗粉で作った練り物。まあニョッキといえばニョッキ。スープは豆乳だったかなあ。なんかそんなことを聞いたような気が。
全部うろ覚え。
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