1/7 凶徒敢行

 まるで特攻服を身につけ、スプレー缶で壁に書き殴ったような。

 早めに寝て起きた。6時過ぎ。実質4時間弱。まあいい。
 計測、旅館のおかき、投薬。なんか時間がもったいなくて。
 朝飯はちゃんと出た。構成的には旅館のいかにもってやつだが、全体に質が高い。素敵だ。大根のお味噌汁なんか、出汁が素晴らしいので大根の匂いであんまり好きじゃないなーと思って口に含んだ途端一気に食べ終わっていたという。
 飛竜頭もうまかったし、胡麻豆腐も素敵だった。

 それをナノと食べ終わり、荷造りを終えて近所の竜泉寺へ。昨日は暗くなりかけの中、ほとんどのお堂が閉まってたので軽く回っただけだったが、今日は全部開いてたのでひとつずつお参りしていったのだった。
 ちなみにそこからちょっと先に行くとかりがね橋という吊り橋があってな……10年ちょい前に酷い目にあったので断固として近寄らなかった。いいかい、吹きっ晒しで高くて怖くて高いんだぜ? しかも高いんだ。それが100メートル続くんだ。信じられるか? オレは正気とは思えない。作ったやつも、嬉々として渡っている連中もだ! あんなに高いのに!

 お参りを終えて、通りを軽く流し、帰りのバスが来ていることを確認して荷物を取りに戻って出た。
 バスの出発10分前くらい。待合所があったが、入ってすぐ出て乗り込んだ感じ。
 そして温泉街というか件の村に別れを告げて帰投シーケンスに移行する。

 あんま寝てないのでバスの中で眠りこける。とはいえちゃんと寝られたわけではない。
 駅に到着したので、すでにバスの中で予約してあった特急券を確認し、その特急列車を待つ。その駅は鈍行しか止まらないとばっかり思っていた小さなところなんだが、下手すると大阪市内の私鉄よりしっかりとした券売機(カードだけじゃなくて、スマホのチャージも可能)があったりしてちょっとびっくりしていたのだが、なんとやってきた列車が超豪華。シンフォニーとかなんとかいうお大尽列車だったってわけ。重めの軽食なんかも出してくれるイカす車両もあったりして、こいつは次回、大阪側から乗って行かねばならんなとナノと話し合った次第。そのくらい、電車に乗ってた20分余の時間は貴重でした。
 で、いつものでかい神社の門前駅で乗り換え。こっちはいつもの特急。悪くはないが、青いお大尽列車が豪華すぎる。
 そこから1時間余揺られ、無事今日の昼間目的地の旧平安京に到着したってわけだ。

 天候は雨。村を出たところから天気が悪化して、着いたら雨だったわけだが、その後金ピカ寺院に向かう途中でどんどん回復し始め、中を回って出る頃にはほぼ止み、隣の石庭出る頃には一滴も降ってなかった。
 ナノが欲しいと思ったものを金閣で発見したらしいのだが、あそこ一方通行で戻れないので買い損ない、他でもなんとかなるだろってたかを括っていたらすでに時間が遅くてお土産物屋自体が閉まっていて、ちょっと考えてから普通の店でそれを扱っているところに連れてって欲しいとタクシーの人にお願いする。
 都斜めに横断しちゃったよね、横断(4300円)。期せずして三年坂の途中に到着。ギリギリだったが、やってるお店を発見してことなきを得た。
 そのタクシーの人は修学旅行生を乗せてもう何年も走ってるとかで、途中で名所案内まで全部やってもらっちゃったので(下車なし)、コロナのせいで修学旅行全キャンセル食らったナノ的にはプチ修学旅行気分。
 そして無事目的のブツも手に入り、めでたしめでたしとあいなった。その後の清水寺はいささか蛇足の感を拭えなかったが、修学旅行気分の締めには必要だったとも言える。
 しかしあそこあんな構造だったっけなー。もう全然覚えてないや。

 ちなみにこの時点(夕方6時過ぎ)で、食べた飯は8時半あたりの朝飯のみ。
 駅地下でオムライス(なぜ京都まで来てオムライス……)食べ、10時半着予定の新幹線に飛び乗り、カミさんに最寄り駅まで迎えにきてもらって無事帰宅とあいなった。夕飯はカミさんのお好み焼き。うまうま。

 今回の件の代償は左肘の疼痛、そしてこれは翌日判明するのだが、乗り換え時落として蹴っ飛ばしたメガネのレンズ(左)、体力だった。ああ、あとどのくらいぶっ込みゃいいんだってくらい飛んでったApple Pay&PayPay&Suica&現ナマも。
 おっそろしく眠いが寝られたのは朝の5時、明日は13時までに某所に行かねばならんのさ……。

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