日別アーカイブ: 2013年4月12日

4/12 痺れる

 見本刷りが届いた。
 実物を手にすると、さすがに感無量だ。物量的には1年かけるようなものじゃないとは思うのだけど、それでもなあ。
 本来、本を書くという作業は年単位かけてもおかしいわけではないが、自分の書き切りたいという思いからすればちょっと遅すぎる。この先どんだけ話があると思ってるんだっていう。

『剣の聖刻《黒竜戦争》 双生の戦士』、面白いです。そして、続きはさらに面白いです。黒竜戦争からラウ・マーナ建国、南部大戦から剣の物語にいたるおっそろしく長い話が待っています。ちゃんと内容を追いかけると、年何冊も出さないと終わらないんじゃないかという(ちゃんと内容さらったら、最初に書こうと思ってた範囲なんかとてもカバーできないくらい。なので、メインストリームに集中することに決めました)。
 今度こそ途切れさせずに終わりたい。そんな思いがあります。
 結局のところ、それには面白い話を書き続けるしかないわけで。そう、誰もが手に取らずにはいられない、激烈に面白い話を。

 なんか物言いがどこぞの誰かさんに似てきましたが、これはもう分をわきまえてるとかわきまえてないとかそういう話ではなく、そうするのだ、そうしなければならない、という話なのです。
 だから、なにがあろうと続けようと思っています。続けられなければ、それは書き手としての自分の敗北だからです。
 というわけで、どうぞお付き合いください。

 こんなことを年長の物書きや監督さんが書いていた理由が、いまさらながら身にしみて理解できました。つまりはまあ、そういうことなのです。
 自分の書いたものを紹介する時、自分はいつも一歩引いた姿勢で書いていました。ことさら自慢げに書くことをよしとしなかったからです。でも、それでは自分の思い、願いは前に出てくれないことに気づきました。
 これは姿勢の問題として。だから、それを貫かねばなりません。こうしたものは、おなじ姿勢をずっと続けていなければ結果としてあらわれないものなのだろうと思います。
 というわけで、この話に落ちはありません。うわ、こいつマジかと引かれる向きもあるかもしれませんが、こればっかりは譲れないのでしかたありません。

 さーて、頭の中の面白いものを、思いっきり出していかないと。聖刻だけじゃないよー。ガンガンいくよー。