思うんだけど、いろいろ瑣末な文句付けはできるけれど、結局(一部の層だけかもしれないが)これだけ絶賛の声が上がっているのは、あれが監督の執念を具現化したような作品だからなのかなあと思っている。
好きな人ほんとごめん。オレ、途中で何度か寝そうになっちゃったのよ。特に人間の芝居のところ。面白いところももちろんあるし、芝居の上手い人のところはいいんだけど、緊迫感の薄れた中で延々説明だけってシーンは辛かった。
クリーチャー大行進のシーンとかは大好物だったんだけど。生理的にきつい描写もあったけど、それもいい刺激だった。でも背中から剣山は自分的にダメだった。あとかの生き物の生命活動の原理とか、突然段階踏んでた説明がスポーンと抜けたので、あれもきつかった。きちんと合理性のある説明をしろよって意味ではなくて、納得できる嘘ついてくれよってことで。
正直、現実対虚構ってのは逃げのコピーだと思うぜ。虚構的存在と、破綻した嘘って意味が全然ちがう。
ま、でもそんなことはどうでもよくって、ただ、ただ、撮ってる人の執念が前面に噴き出してる映像だなって。それだけで気圧されて、嘘のつきかたは気に入らないけど、そんなの全然忘れさせちゃう何かになっている。すげえもん作りましたなって感じで。
80年代とかには、こういうスタイルの作品ってもっと多かったような気がするんだけどなー。ほら、某惜しい人の作品とか。よく見ると話なんか破綻してるしわけわかんないのに、なぜか引き込まれちゃうとか。そして評価してる人はやっぱり全体のほんの一部。
まあスタイルが違うから一緒くたにはできないけど。
カミさんたちは夕方に帰ってきた。お友だち親子と一緒に夕飯をうちでってことで、買い物に。クルマ使えないので自転車で。暑かった。
自分は遅めの昼飯でラーメン食っちゃってて、夕飯の時点では問題なかったのだが、ちょっと食べただけで苦しくなって作ったもの食べられなかった。しまったー。いい葡萄酒開けたのに。キアンティだぜー。DOCGだぜー。でもアマではない。アマはさすがにイベント用にとっとく也。
こないだのトンナート・ソースが残ってたので、パプリカ焼いたのと豚ヒレ肉茹でたのスライスしたのにかけて前菜。マグロのタルタルも出そうと思って忘れた。あとはステーキ。いまのガス台は一気に火が通るので助かる。それとスーパーで買った茶豆。これは口にしなかったが、うまかった模様。
カミさんたちは明日もお出かけらしい。今週から来週にかけてナノは大忙しなのだ。