いま、オレはとある特急電車に乗っている。そうだ、予約開始の日には展望席の壮絶な予約合戦が繰り広げられるというあの電車だ。名はあえて伏せる。
起きた。睡眠時間1時間半。ぎゃー。だが起きる。計測。荷物を梱包して、クルマで出る。
近所の宅配営業所に乗り付け、発送。冷蔵なのでコンビニが使えない故。
カミさんとナノを駅前で落とし、家に戻る。クルマの鍵を仕舞い、投薬。圧を測ったらどえらい数値だったが仕方ない。出る。
小走りに駅前まで。カミさんたちは飯の補給を終え、待っていてくれた。そのまま電車へゴー。
そして某世界一駅へ。予約してあった電車に飛び乗る。席はバラバラだが、真面目に満員なのでしょうがない。乗る直前に買ったサンドがそれなりにうまかった。できれば牛乳が欲しかったが、カフェラテで我慢する。
もうちょっと旅窓を楽しめるかと思ったがそんなことはなかった。こないだの日光とはえらい違いだ。いい雰囲気になったのは、結局最後の1区間のみだった。というか、そこからが本番。
1時間半ほどの乗車だったが、なんか眠気が全然こなかったので日記を書いてたりした。
特急を降りたホームの反対側に登山列車が来ていたのでそのまま乗る。スイッチバックを繰り返して30分余。本日の目的地である美術館に辿り着く。
そして飯。ビュッフェだったが、これが存外に美味かった。いいぞ。
ビュッフェを出て、その頃には結構身体に来ていたがそのまま敷地内を歩いて見て回る。やはり最大の見物はピカソ館だったが、期待を裏切らない内容だった。何年か前に一度カミさんやそのお友達とみんなで来たことがあるが、あの時より充実していたように感じる。
その他、ステンドグラスの塔に登ったり(薄く揺れてて怖かった)、ピカソのカタログやら買い込んだりしてから美術館を後にした。下調べしてあった駅前のバス停から、本日の宿のある場所へのバスに乗る。
すごい坂道を延々走って、宿のある場所へ。バス停から比較的近かったので助かったが、夕飯に予約しているところの時間が迫っていて結局バタバタになってしまう。なんせ距離があるので。タクシー使っていい距離なのだが、なんとこのあたり、夕方以降まったくタクシーが捕まらないのだそうな。結局電話を入れて、遅刻を許してもらう。休む暇もなく出発。
というわけで歩きで20分。いや歩くのは全然OKなのだが。なのだが道が暗い。そしてクルマがビュンビュン走ってる。そんなに密じゃないのが救いではあるが、それでもそこそこ走ってる。
さてこのお店、現在はあの渋谷のお店の人が料理長やってるのだった。カミさんのご厚意で、美術館に来るついでに来られることになったわけだが、建物がおっそろしく立派で場違い感この上ない。なんかあれだ、2004年に最後だからって調子に乗ってヴィッサーニに行っちゃった時と似た感じではある。
今回の旅は1ヶ月以上前から予定していたのだが、黒いのの件があって来られるかどうかわからなかったせいで予約を入れられたのがなんと前日(受付は当日)。夕飯まともに食べられるのかこれと思ったりしたものだが、そんな心配は必要なかった。
ああ、こう、高級な料理ってこれだってのを久々に思い出させてもらえる4時間余だった。そうそう、これだよこれ。素人なんかには想像すらできない繊細な技術と感覚の集合体というか。もちろんやっすい定食も大好物なのだが、たまにはこういうのをいただいて感覚を研ぎ澄ましたい。そんな料理。
白アスパラの前菜最高でした。魚介のオレキエッティ、懐かしかったー。鹿のサルティンボッカ風が追加料金なしなんて信じられない。ハウスワインのウンブリアのサンジョヴェーゼ、美味しかったー。
まあ、あんなすごいものいっつも食べてたら感覚が麻痺しちゃうので、ごくたまにいただけるだけで十分って言えばそうなんだけども。場所が場所だけに、来たくてもなかなかなー。
というわけで、もうすっかり遅くなったところを、再び歩いて帰りました。星空がすごかったです。天の川は見えなかったけど。ニュージーランドではどうしてあんなに鮮やかに見えたんだろう。条件は似たようなものだったと思うんだがなー。
戻ってお風呂に入って、疲れ切ってそのままばたんきゅー。気がついたら明け方でした。
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