起きた。頃は深夜の3時前。目を瞑り、無理やり寝る。だが眠気は戻ってこない。朝になり、諦めて起きた。幸い、目を瞑っていたちょっとの間に少しは寝ていたようだ。電話のアプリの記録にはそうあった。そしてこれは結構当たっている。
計測、投薬。やはり疲労ゆえか、ちょっと異常な値。まあそりゃそうだ。
素泊まりなので、朝飯は街中でいただくことにする。昨日教えてもらったラーメン屋さんが10時半開店なのでそこがいいかという話になる。
カミさんの踵が割れて痛がっているので、裏手にあったドラッグストアで傷薬と傷あてパッドを。そこで持っていった雨靴を履いて行ったのだが、なんか帰り道様子がおかしいことに気づく。なんと右の靴底が剥がれてぶらんぶらんになっているではないか。しかも地面には昨日から降っている雪。幸い、内張はまだ傷ついていないので、右足を引きずるようにして戻った。
いやじつは昨日の焼肉屋にも履いて行ってて、最初は歩きで向かう予定だったのだが、距離があるのと雪が酷めだったのでタクシーを使ったのだったが、これがもし予定通り歩きだったらどうなっていたか、考えるだに恐ろしい。ちなみに靴底は剥がれた上に真ん中でふたつに裂けていた。あああ。
まあもともと履いて行ってたサンダルにもなるハイキング用のシューズは、雪のある環境にも対応しているらしく履いていて問題はなかったのだが。なんのことはない、これで通していれば困らなかったというわけ。
目的のラーメン屋に辿り着いて、開店時間が遅くなったことを知る。仕方ないので、そのまま古い街並みへ。今日戻るので、お土産などを買う。
思いの外時間を取られ、半弓の射的などをナノとカミさんが楽しんでから件のラーメン屋へ。もう閉店していた。どうやら、後から閉店時間も早めたらしい。なんてことだ! ただ、店内売りのお土産ラーメンは入手に成功した。焼肉屋さんの話では、お土産の方が美味しいかもしれない(麺を綺麗な湯で茹でられるから)ということだったので、まあこれはこれでということに。
そしてなんかそのあたりのお店、全部早仕舞いしていて、食べる場所に困ってしまう。ナノとカミさんの提案で、昨日のラーメン屋にしようということになりそのように。開いてた。ただし結構な行列が。昨日は遅めの時間だったので列はなかったのだが、普通に行くとこうなるらしい。ナノとカミさんに並んでもらって、買ったお土産をクルマに置きに行く。
そこそこ時間がかかったが、戻るあたりでちょうど順番になった。
それからさらに古い街並み中心に回り、夕方前に引き上げることにする。雪はさらに強さを増しつつあり、大変に不安を感じるがまあなんとかなるだろうということでえいやっと走り出す。
帰り道というのは行きほど長くは感じないもので、昨日寄ったコンビニでふたたび買い物をしたが、そこまで行き着くのにそんなにかかった感覚はなかった。ていうか昨日ナビが変な道を選んでいたような気がしてならない。
そこから一気に山道へ。次第に道は白さを増すが、なぜか積雪はほとんどない。途中で除雪のドーザーが雪を削っているところをすれ違った。なるほど、除雪車大事だ。
だがそれも途中で途切れ、突然道の積雪が厚みを増す。一瞬ハンドルを取られる感覚はあったが、ほぼ大丈夫な状態でクルマは順調に峠へ向けて走っていく。
と、突然前方に渋滞が出現した。これは道路走行が不可能になったか? と思ったが、止まっているのは数台先で、何人か後続から人間が降りて押しているのが見えた。
スタックしたらしい。それも2、3台連なるようにだ。手伝いに出ようかとも思ったが、距離が結構あること、前後のクルマたちが列を離れて追い抜いて行ってしまったのを見て、こちらもそうすることにした。ナンバーを見ると地元ではなく、どうやら夏タイヤで来たのではないかという佇まいだった。いざとなったらチェーンでなんとかと思っていたが、決断がつかないうちに上まで来てしまって動けなくなったってところだろうか。
いや、雪は厚かったが走れないなんてことは全然なかったので。
幸い、昨日ほど激しい降雪ではなく、無事に平湯まで到達する。そこで休憩。平湯の温泉に浸かって、リフレッシュして再度出発ということに。時間は遅くなり、空はすっかり暗くなったが、それでもぶっ通しよりずっとましだと判断したのだった。
平湯はとてもいい泉質で、閉鎖されていた途中の温泉と同格に感じた。ただし、以前はつかっただけで夜までポカポカしていたものが、数時間で冷めた感じだった。いや、ナノは途中もずっとポカポカだったらしいので、どうやら加齢が原因のようだが。
平湯からは安房トンネルを通り、山の反対側に抜けた。が、難路は続く。積雪はそれなりに分厚く、下り坂ということもあって運転に神経を削られていく。途中で息を抜ける場所は皆無。街路灯は大半で皆無に等しく、気がつくと急な曲がり角が目の前だったということも一度や二度ではなかった。対向車が多いのでランプのハイローの切り替えも忙しく、いままでに経験した嫌な道の嫌な要素を煮詰めて何倍かに増幅した感覚。
上高地の分岐路をいつ通過したか、全くわからないうちに気がつくと松本市内にいた。
そこでカミさんに運転を交代してもらい、高速の途中まで気を失っていた。いや寝ていただけだが。
ナビは行きとは違う道を選んだ。渋滞がないなら、その道が最短なのだ。
途中のサービスエリアで夕飯をいただき(9時前なのに閉店モードでなんかしんどかった。いやわかるのだが。あの道は昨日のに比べると地味だし)、その後は特に問題もなく帰着した。夜の10時前。
流石に風呂には入らなかったが、片付けとか色々やって寝られたのは6時前だった。うーん。