いつものように温めた輸液パック手に三毛のいる部屋に。さすがにこれからなにをされるかわかっているので、おそるおそる逃げ出す三毛。狭い隙間に逃げ込まれ、このまま放置するわけにもいかないのでなんとか引っ張り出し、しかしすぐに点滴するのも無情なので抱きかかえて撫でる。10分くらい。ぶるぶる震えてる。恐いんだ。恐がらせるくらいならやめてやりたいところだが、そうするともう取り返しがつかないんだよ。今度悪化したらアウトって宣告されてる。
ようやく肉もついてきて、食欲もほどほどで、調子もよさそうなのに、ここでやめたらどれだけもつかって世界に逆戻りなんだ。
もちろん、恐い目にあわされるくらいなら死んだ方がましって言われる可能性はあるが、いやまあそれはほとんどないだろうな。動物ってのは、生きられる限り生きようとするんだ。
だから、この点滴は突き詰めるとやっぱりエゴの産物なんだけど、それでもやっぱりどんなに恐がられても心を鬼にしてやるしかないのな。
落ち着いたところで点滴して、寝床に戻して撫でてから猫部屋を出る。しばらく落ち込んでいたが、どうしようもないので飯の準備。
今日は肉をひき肉で接合する技を使って茄子のティンバロ。この方が楽でうまい(厚い肉延ばしきれないと臭みが残る)。次回は牛肉の赤みの薄切りでやってみるか。しゃぶしゃぶ用じゃ破れちゃうからすき焼き用のサシの入ってないヤツかな。