暗黒物質についての話。もともと先生の本業はこっち。
暗黒物質って、なんか暗黒星雲とか光ってない物質ってイメージが強いけど、もちろんそんなもんじゃなくて、しかも宇宙開闢から連綿と連なる必然の結果(ぐりとぐら)生まれたものだとか(もちろんまだ発見されてないんだから、本当の本当にそうだと断言はできないけど)、でもってその正体は未知の素粒子だとか、そういう話。
素粒子って考える方がたしかにしっくりくる。しかも相互作用が非常に弱くて(実質重力だけ)触ることもできず、普通の物質のように寄り集まらない(電磁波もなにも出さないので、衝突によって粒子の運動エネルギーの損失が起こらず、その場にとどまらない)ために、星を形成することはないけど、宇宙空間に質量の濃淡を作る感じのモノって話。
やー、3時間半があっという間でした。面白かったなー。
こういうダイナミックな話も、ごく小さな実証された理論とそれに基づく実験や観測の積み重ねによってできあがっているわけで、それにまつわる話なんかもいろいろ聞けて楽しかったです。LHCの話とか。2008年の故障の話なんか、ありがちだけど、その程度のミスで2年稼動が遅れるようなことになっちゃうんだなーとか(超電導コイルの末端のハンダ付けの失敗で過熱、融解して、液体ヘリウムが漏れて、コイルの入ってる管の隔壁をぶち破り……という風が吹けば桶屋がなんとかな話)。
帰りはぎりぎりだったが第2章も見てきた。1回(の上映)で冥王星まで行っちゃうのはある意味拍子抜け(ああっ、この続きは来週かあというフラストレーションはなかったけど)。無印だと、あそこまで相当長かった印象があるもんで(実際、無印よりかなり話数短縮されてるわけだけど)。
女子が多くて潤いがあっていいね。あとシュルツ。