精霊棲まう摩加異寡爽菩の西。聖刻教会発祥の地、吾伽式の南にあって、世界の中心の異名を戴く地。すなわち、その名を梗醍果という。かの地を治める者、大王の名で呼ばれるもいまだかつて、〈梗醍果の王〉の名を冠せられることなし。なんとなれば、かの名こそ、『世界の王』を意味するものなれば。梗醍果に蜀汪なる皇子あり。かの者こそ、後の世に、その名を受けたる唯一無二の英傑にして黒き月に支配されたる世界の一端を担う者なり。されば、梗醍果の王ショク・ワンと、その無敵の操兵ダク・カイアンパクの物語を、いまこそ語らん。
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魔獣の聖域・名場面集(c)撫荒武吉・日下部匡俊・伸童舎※なお、モノクロイラストはトリミングしてあります。 実際に掲載されるイラストとは異なりますので、ご注意を
ダク・カイアンパク。彼は主ショク・ワンとともに生き、ショク・ワンとともに戦う無敵の巨人。梗醍果の皇子と、かの操兵が出会うところから物語は始まる。
人狼エク・アル・カー。吟遊詩人でもある彼は、この物語全体を左右する、重要な役割を果たして行くことになる。
西方工呪会最新鋭機ランツ・ワドゥール。この機体に乗る人間は?
ショク・ワンに深く関る謎の使い手が、物語を牽引することになる。
そしてショク・ワンとその仲間たちは、朋友エギガスを救うため梗醍果南部は峰苑黄山へと向かうことになるのだが……。
峰苑黄の地でショク・ワンの目の前にあらわれたものは……。魔獣たちの創り出した聖域に隠された恐るべき秘密と、ショク・ワンたちに課される使命とは?
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