日記帳2004 101112過去の日記へトップへ


12/31 締めは池袋 31

 朝まで仕事(マヂ)して、なんとか昼に気合いで起き、そばを食いに出る。そのまま駅へ直行し、池袋西武へ。いろいろ買い物とか、陣中見舞いとか。
 チーズ王国という店に行ったのだが、結構いいものが安売りされててうれしかった。というわけで、チーズ仕入れた後にワインを買い、これが重くて結構後まで響くのであった。
 帰りは、昼から夕方にかけて雪が降ったので、電車が間引き運転っぽかったため、カミさんを用事のある駅で下ろし、こっちはいったんもどってクルマに乗り、カミさん拾って帰った。
 昨日食いそこなった海鮮シチューと鮭の塩焼き、それとご飯で夕飯。夜食にギョウザとビール。
 PRIDE男祭りとナイナイ岡村の炎の達磨に突入をラス前まで観て、初詣でへ。
 ボンクスに行こうとしたら、早じまいしてた。無念。


12/30 ハウルの薄味な城 30

 えー、いま世間の話題で大ヒット上映中の『ハウルの動く城』を観てきました。<遅いよ
 世間で言われるほどダメな作品だとは思えませんでした。すくなくとも前2作よりは楽しめたし。
 倍賞千恵子のソフィーも、倍賞千恵子の顔を想像しなければあんな声した女の子はいるし、年寄りの演じ分けとかたいしたもんだったなあと。
 というわけで、ちょっとゴニョゴニョでとってもお得な鑑賞券で観ちゃったので、すごくお得な気分でした。つーかあれなら別に普通にお金払ってもよい。

 さすがにラピュタの再来とまでは行かなかったけれども。
 でも悪くはなかった。いや、本当に。おれ、どっかおかしいかな。
 周囲の評判が本当にひどかったんだよね。うーむ。

 そうそう、庭の湯にも行きました。たいそうよかったです。夜9時以降は料金お得だぞ。


12/29 夕方、まんげつ工房なるお菓子屋さんに行く。 29

 夕飯はクラッティーニなのだが、その前に、まんげつ工房なるお菓子屋さんに向かう。
 場所は錦糸町。生ケーキもうまいが、焼き菓子が秀逸なのだった。
 そこで結構長い時間を過ごす。本当にケーキもお菓子もおいしくて、しかも紅茶もうまい。場所が遠いのが玉に瑕だが、本当に食べたくなったら距離も関係なくなるかもしれない。
 6時過ぎになって、あわてて店を出る。クラッティーニは7時からなのだ。
 でも、ザウルスで調べたら、なんと6時半錦糸町駅発で7時直前に到着しちゃうということが判明。実際、その通りに行ったら本当に着いちゃったりして。もうちょっと乗り換え大変だと思ったのだが。
 クラッティーニでは、なんだかコースとか頼まないで、前菜からのんびりと腹具合と相談しながら食べていくと、じつに快適であることが判明。今後はこれで行こうと思う。
 でもやっぱりあのニンニク攻撃はお腹の調子をおかしくしてしまうなあ。
 じつは奢って高いワインを頼んだりしたのだが、3万弱で終わった。ワイン代考えると、安かったと思う。メイン以外は全部2人前頼んだしね。


12/28 夕飯は手打ちパスタを試作してみた 28

 明日、お客さんが来るので。
 えーと、タリアテッレを打って、帆立貝の貝柱と海老のスープでサフラン風味にしてみたのだが、かなりうまくいった。やはりサフランと魚介の相性は抜群らしい。
 クリスマス以来残っていたおかずとか全部片づけて、これでちょっと安心。
 あとは、今日作ったのを明日うまく作れればいいが。


12/27 Tre Puntiniへ行く 27

 なんかソムリエールの人が辞めるらしいので。新しいソムリエの人もなかなか好感の持てる方であった。

 店に向かう途中、西武の地下で『星海の戦旗IV』を購入。カバー付けてもらいそこなった。どうせすぐに読み終わっちゃうんだろうなあって厚さ。もう細かい内容忘れてるなあ。
 自分もこれくらい待ってもらえる本を書いてみたいものだが。スケジュールをまあほどほどに守っていることが、現状そうではない言い訳にはしたくないところだが。

 NARUTOは守らないとそもそも本が出ない(つーか外される)ので、あれは別格なのだけど。

 地震の被害は凄まじいらしい(なんとM9.0に上方修正)。主に津波。インド洋の対面にあるスリランカでは、なんかものすごい人数が死んでいるようだ。観光地が多いので、日本人も巻き込まれているらしい。うげー。大変だ。


12/26 じつはかなり凹んでいる 26

 理由は内緒。カミさんにも言ってない。単に言いそびれただけだが。別に誰のせいでもないので、自分で折り合いをつけるしかないのだが、ちょっと鬱入っているので、こういう時はなにもかも忘れるためにドラクエをする。いいタイミングで出ていたものだ。
 今回のドラクエはシステムとしてはじつにいい出来で、惜しむらくは主人公と呪われし姫君とのロマンスが弱い……とかカッコつけて書こうとしたら、天に唾するようなことはやっぱりわが身に返ってくるもので(そういや、『雲のむこう、約束の場所』に好き勝手書いたしなあ)、物書きたるもの、やはり余計なことは言わずに書いたものでなんとかせよ、ってことなのだろうと痛感している。

 昨日の夕飯はネット上でのリアクションにおいては非常に好評で、なによりであった。つーかまあカミさん方面にも好評だったとのリアクションがあったので、よろしかったこと。

 深夜、インドネシア方面でM8.9の大地震
との一報。おいおい、8.9だと?


12/25 今日はデッラ・カーザ 25

 なんだかこの店、某所の評価では異様に低いんですが。確かにイタリア料理といわれると、ここってかなり地味な印象を受けるのだけど、じつは出てる料理は日本のその辺の派手な店より地のものに近いです。素材が違うので、おなじものにはならないけど、そこはそれ。
 ここの野菜料理は、特に美味しいと思うんですがね。
 ま、いいか。
 夕飯は人を集めて
デッラ・カーザでクリスマス用のメニューを。
 派手さは少ないけど、じつに美味しかったです。ワインもいいもの入れてて、とてもよかった。
 すでにイル・カナアレはなく、近所にあるまともな店はここ一軒になってしまったので、ぜひともこの調子でがんばっていただきたいものです。
 ああそれにしてもフォアグラ入りアニョロッティ、うまかった。黒だけど大きなトリュフの薄切りが載ってて、それがいい香りを移していて。ポルチーニ載せた鯛も美味しかったし、ローストビーフなんかそのまんまなのだけど、これがまた見た目を裏切る味。
 ここのシェフは女性の方ですが、こういう料理はまさに女性のこまやかさなしではありえないだろうなあと思えます。
 クリスマス用のメニューは今日で終わりでしたが、普段でもいい感じのものが出るので。また人集めて、今度某所のイタリア好きのご主人も誘って宴会でもやりたいものです。そうなると水曜じゃないと無理なのだけど。

 その後、2、3人でボンクスへ。したらカレーがあって、食べてみたらめちゃめちゃ美味しかった。
 あそこのマスターはすげえ。


12/24 夕飯はかなり奢ったものになるので 24

 その準備だけで結構大変だったのだが、昼からお客さん、そして午後からお寺さんといろいろたてこんでいて、作業にかかれたのは夕方からだった。
 しかし根本的な敗因はドラクエであろうか。
 いま鳥が死んじゃってさ。しかし、ゴッドスレイヤーな鳥さんが、親としての情に流されて村を襲ったってのはどうなんだろう。ああ、いやまあそれはいいのだけど。

 夕飯、パスタ作りすぎ。苦しくなった。ケーキ危うく食べられないところ。ワインも多すぎ。でもまあ、贅沢なくらいでいいか。
 ああ、白トリュフ、このためだけにとってあったんですが、すでに劣化激しく、パスタに入れたのだけど歯触りしか残ってませんでした。無念すぎ。


12/23 今日が休みだと気づかなかった 23

 目覚まし止めてぐーすか寝ているカミさんに声をかけると、「今日はお休みのはず」との答え。
 ああ、そうだったね。そういやそうだ。天皇誕生日って今日だよ、今日。
 そんなわけで午前から午後にかけてぐだぐだ過ごし、夕方いろいろ買い物に。
 夜、夕飯の準備をしようとしてたら、いきなりカミさんの知り合い(?)から自然薯が。この箱、1メートル以上あるよおい。
 やはり麦とろであろうか。麦買ってこなきゃ。


12/22 渋谷でアレを観た 22

 たったいま、『雲のむこう、約束の場所』を観て来たところであります。
 すくなくとも、日本のアニメにとって記念碑的作品であることは確かで、制作背景を気にせず観ても、十分なクオリティがあったと思います。
 ただ、導きたい結論へと持って行くために、あの設定は強引すぎたような気がしました。人のことは言えませんが。
 観客が納得できない理屈づけをもってきても、納得してもらえないので、ラスト自体が弱くなる。好きの一言を言うために、ずっと眠っていた眠り姫であるのなら、もっと納得力のある展開っていくらでもあるはず……とはいえ、表現の手段に王道というのはじつはなくて、道なき道に轍を作り、それをさらに押し広げて、大通りにしちゃえばそれはそれでありなので(ex.押井守)、結局表現し続けている者勝ちというですね。
 ううむ、なんともわれながら煮え切らないことであるよなあ。
 批判して笑うのは簡単なんです。でも、物書きたるわが身としては、表現を続けることが、唯一の道であるわけでありまして。そういう意味では、十分に劇場作品としてのクオリティを獲得しているこの作品に、向けるべき批判的言葉はないのでありまして。

 やっぱ煮え切らないなあ。

 そういえば、渋谷の駅前って面白いですね。うーむ、もう15歳も若けりゃ、週末ごとに繰り出していただろうことだなあ。
 ああいう雑多なパワーのある場所って、大阪のミナミとか、ナポリに通じるものがありますね。<なにをいまさら


12/21 先行量産に移行 21

 懸案のパスタマシンを使用した手打ちパスタ製作であるが、練りを倍にすること、打ち粉たっぷりでなんとか事無きを得る。細麺も成功し、トリュフで食ったりなんかしてな。
 というわけで、調子に乗って大量生産開始。とりあえずは、先行量産計画ということで、300グラムほど打ってみた。これでなにかあっても大丈夫だぜー。
 でもあんまりもたないので、2、3日中には全部消費の要あり。うう。


12/20 歯がすかすかなのですよ。 20

 先月のいまごろ予約した歯医者にようやく行けた。すごい人気のところらしい(本当は今月の3日には行けたのではあるが、物理的に無理で、その後の14日にしたらその日に打ち合わせが入り……となって、延び延びになってたのだった)。実際、行ってからも結構待たされ、入って処置を受けてみると、なるほど、結構これはいい感じだなあと思った。
 歯石を取ってもらったのだが、それはそれはもうすげえ量だったらしく、吸引しつつ砕いているはずなのに、裏側終わって水で口をゆすいだら、まあ塊が出てくる出てくる。固いピータンみたいな代物がごろごろ(<気色悪い)。
 でも一番気色悪かったのは、処置後の歯の感触が全然ちがったこと。するってえとなにか、いままで歯だと思ってたのは、かなりの部分が歯石だったと!
 しかも下だけで時間切れで、上は来年。しかも下の親知らずにc1発見。うあ。


12/19 プライベート忘年会 19

 カミさんの学生時代のお友だちと、その家族とかと。
 いろいろ準備して、さてパスタ仕上げようと思ったら、これが大変。パスタマシーンはやはりそう簡単なものではなかった。
 いろいろカット&トライを繰り返すうち、なんかひどいことになりそうなのでとりあえず太麺でお茶を濁す。
 なんか宴会の場所はマンションの公共ルームで、あんなの格安で借りられるってのは、すごくうらやましい。しかもカラオケルーム付きで、2階には温泉。
 キャーステキ。
 お子さんたちがすごく素直で元気で、ものすごく眠かったのだが、ぱっと目が覚めた。
 でも大人だけになったら、また眠くなった。


12/18 ゲームやる集中力ないわ 18

 前から感じてはいたのだが、ゲームやってると眠くなる。異様に。これはもう集中力が失われているということなのだろうが、いやしかしなんだ、なんかよくわかんないところで身体が衰えているのを自覚することになるとは。
 昼間は適当に過ごし、夕飯は味三昧で常連忘年会。
 来年の相撲の券をもらってきた。
 でも、あんまり引っ張らずに終了。まあこんなもんかね。
 明日はプライベートな忘年会があるのでその仕込み。パスタマシーンを担いで帰ってきたので(文字通り担いできた)、そいつを初めて使うことになりそうだ。つーか麺打ちは嫌いじゃないが、麺を切るのが面倒でねえ。


12/17 夕方まで寝ているのである 17

 ドラクエとかやったりな。
 いろいろ用事とかもあって、デッラ・カーザに。いつも通り閉店間際に。
 やはり朝から粗食で通していて、夕飯をいつもの通りにしちゃうと意識がもとにもどっちゃうので、やっぱり注文は控えめにした。ボリートミストあったし(平たく言えばイタリアおでん)。
 それでも量は多めだったのだが、野菜多めなのでまあなんとか。お酒も半分にしたし。
 夜はボンクスにお土産持っていって、一杯だけ飲んで帰った。


12/16 宇宙作家クラブ忘年会 16

 飯は帰ってきてからかなり粗食にシフトしてて、お吸い物とご飯一杯とか、そんな感じ。
 いや、それはそれで間違ってないんじゃないかと思い。
 で、今日はもどって以来初めての豪勢な食事が出るであろう忘年会。沖縄料理だぜいえー。
 行ったらそんなに面子は多くなかったものの、コアな方々が多く、某在京キー局のSアナのモデルロケットの話と、次の気象衛星の打ち上げとかで盛り上がる。
 モデルロケットは子供のころからの夢で、そんなものが体系だってなかった頃からあこがれていたのが、いまはキット形式であっさり手に入っちゃったりするので、いっちょやってみようかなあと思うわけだが、その辺で打ち上げるといろいろアレなので、結局そういう協会主催の集まりに出てやるしかないのだった。
 わたしがガキの頃は、ロケット花火バラして組み直したり、そんなことしてロケットらしいものを作っていたのだが、よく指がちゃんと10本残ってるなって感じで(本当に手を吹っ飛ばした人間は数知れず、なのだ)、キットで安全に楽しめるいまの環境は天国のようだ。
 天国のようだといえば、完全組立形式のCW無線キットがいまハートにズッギュゥゥゥウウウウンと来ている。すげえちっちゃいのだ。しかもパーツいっこずつ全部組立。ハンダごて必須。
 まず4アマという壁が立ちはだかるのだけれど、ううむ。
 冷静になれば、アンテナどうするって話になるわけだが。SW帯だからなあ。


12/15 ただ寝ている 15

 前日、カミさんがちょっと倒れ気味だったりして、なんとなく寝られず、そのせいで朝になってもどえらく眠い。カミさんは回復して仕事に出ていったようだが、まともに反応すらできなかった。
 昼前にちょっとだけ起きて動き回ったものの、耐え切れず夕方まで熟睡。
 結局まともに起きて動いたのはカミさんが帰ってきて、飯作る気力がないので近所の天元で夕飯を食べるためだった。
 カミさんも病み上がりで気力があんまり続かず、ふたりしてぼうっとしていた。
 こっちの疲れは自業自得なわけだが、あっちはその間必死で仕事だったので(狙ったように忙しくなったらしい)、なんか申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
 しかし、お土産の入ったカバンはまだ大阪である。
 つーか、インターネット便って、日本からの便ってまだ成田−ミュンヘンだけだったのね。くそう。だったらミュンヘン着で国際列車っていう手があったのにってわかるのは、そっち行ったからなんだけどね。
 さすがにそのためだけにもう一回って気力はないっす。
 次乗る時は、いろんな会社が実装してくれてるとうれしいなあ。
 しかし、ノートブックを持って行く限り、荷物の大きさに困るわけだが。


12/14 帰り着いたがまたカバンがなかったよ。 14

 乗り継ぎの時、係のおねーさんに怪しい英語で「時間が短かったけど、荷物大丈夫?」って聞いたら、はっきり「10分あれば大丈夫」って言ってたよなあ? ああ?
 日本人が勤勉すぎって言われそうだが、もうトランジット便は考えなければと思うね。帰りだったからまあよかったけど、行きの時ならアウトだもんなあ。
 というわけで帰り着きました。眠いです。なんかすげえ疲れた。


12/13 鬼哭 13

 さあ、帰る日でやんす。
 飛行機に遅れるのが心配になってか、あんまり長く眠れず、面倒なので起きてメールチェックしてから荷物をまとめ、バス停へ急ぐ。
 まあ、比較的順調に飛行機に乗り、まずはフランクフルトへ。で、飛行機の到着が遅れ、走って移動しなければならなくなる。事実上、フランクフルトの空港は数分でスルー。途中パスポートチェックあったわけだが、一瞥で終わりだしよ。本当に一瞥よ。ハンコもなしよ。
 なんかさあ。
 あー、ちなみにまたインターネット接続のできない機体でした。わざわざ関空に回ったってのによお。


12/12 生サルシッチャ 12

 というわけで、自由行動可能な最終日です。
 ボローニャに降り立ったあの日が何年も前に思えます。
 それはともかく、朝からぼんやりと起き出して、身支度をし、Aostaを出る準備を整えてから土産とか揃えに出かけました。
 今度こそ買い物を終えて、荷物を詰め直し、いざ出発と思ったら。スーツケースの足が壊れてました。
 ぬがー。
 まあ厄払いと思うことに。
 Torinoには問題なく到着し、ホテルにもチェックイン。それから時間を潰し、ホテルを出てAstiへ。予約してあったAstiのリストランテへ。朝から抜いていったのに、前菜で撃沈。いやだってほら、サルーミのミストだって出されたのが、自家製サラミはもちろんだけど、生サルシッチャがあってですね。これがもう凶暴にうまいのですよ。え、もちろん豚肉ですがなにか? いいんだ、こっちの人間が食って大丈夫なものは、日本人だって大概大丈夫だ。たぶん。
 セコンドまでなんとかたどり着き、あとはグロッギー。
 あんまりゆっくりしすぎて、帰りの電車に遅れそうになったのは内緒だ。ありがとう、FS。ダイヤの遅れってありがたいよなあ。
 明日は帰ります。あ、ホテルにイーサネットがきてるの帰ってから知りました。ちぇー。


12/11 おなじヴェッキオでも 11

 こっちはいろんなガイド本で異様に高評価(しかも現在上昇中)のVecchio Ristoroですが、行ってまいりました。
 で、その前にいろいろお土産で酒を買わねばならなくなりまして、近所をあたってみたんですが、それまで視界の外にあったワインバーに入ってみたところ、これが案外よくてですね。でまあそこで買うことに決めて行ったんですが。
 したらですね、夕方から行ったもんだから(昼、件のパムパムでちょっとだけ食べてワイン飲んだらおっそろしく眠くなって寝ていた。ああ、もったいない感じ)激混みで、どうしようかと困っている間にAostaの隣のQuartに住んでるらしいUGOさんとDANIELEさんが話しかけてきまして、最初はさっぱりだったんですが、電子辞書越し会話というとてつもない手段で会話し続け、えれえ時間がたってしまいましたよ。とても面白かったですが、たぶん言葉が使えたら10分かからない会話だったことでしょう。
 絵葉書送るからと約束して別れたんですが、酒おごってもらっちゃいました。てへ<って歳か!
 たぶんあのふたり、おいらより若かったと思うんだよなあ。
 いやいいんですが。連絡先はもらったので、今度なんか恩返ししよう。
 で、Vecchio Ristoroの約束の時間を思いきりすぎてて、あわてて向かいましたことよ。すでにちょっと酔っ払いだったんですが(ワイン2杯くらいだけど)。
 Vecchio Ristoroはやはり美味しくて、全然変わっていなかった……ということは味はむしろ上昇しているんではないかと思う次第。すげえなあ。
 で、前いた若い日本人のコックさんはまだいらして、仕事のことを聞かれたので、拙著を送る約束をしてしまいました。全部送ってやろうか<それはよせ

 梗醍果以降あたりがいいかな。

 食後酒を2杯もいただき、シェフともお話できて、なんかしあわせな気分で帰りました。帰る間合いがつかめなくて、「とっとと帰れ、このやろう」モードだったのはいつものこと。でも結構遠慮してたんだがなあ。


12/10 パムパムトラットリア 10

 Aosta2日目であります。
 コインランドリーに行ったら、全部洗濯機が使われてたので、ちょっと後にした。一時間ほどして、空いててラッキーと思えばさにあらず。なんと管理用コンピュータが暴走して、金は飲み込むは、洗濯機は選べないはでえらい騒ぎ。
 とりあえず洗濯物を乾燥させにやってきたおばさんにお願いして事無きを得るものの、なんだありゃ。
 洗剤で手がべたべたになったわけですが、その辺の下りは以下略。
 昼はLA CAVEなる飯屋で。安いのなんの。しかもうまい。Aostaへ御越しの際は、ここと次の一軒へぜひ。
 で、夜になって、その次に紹介するPamPam Trattoriaへ。正式名称はDegli Artistiか。
 PamPamも正式か。
 それはともかく。えーと、伝統料理のメニューがあったのでそれを頼んだら、LA CAVEで膨らんだ腹にはきつかったようです。いやもう死ぬかと。
 でもうまかったので。イタリアには死ぬほど美味い店が多くてなんか、なんかです。


12/9 一勝一敗 09

 えーと、昼ごろにかけてAstiからTorinoへ移動しました。で、気になってたので、Vintage 1997という店に行ったんですが、これがもうスノッビー(造語)なこと。移動中ゆえのジーンズで行っちまったもんで、それはもう恥ずかしいやらなにやら。
 でも入れてくれたんだけど。
 まわりはビジネスマンのワーキングランチとか、なんか決めてる渋いおっさんがおねーさんと一緒とか、そんなんばっかしで、お試し用のミニコース食ってたわたしは、おおいに恥じ入りました。この店はランチのつなぎに適当に入って許される店ではないと。
 気合い入れてスーツでも着て行くべきであった。無念。
 で、そのせいでAosta行きの電車に乗り遅れ、街をぶらつく。市街地の一部だけは一応それなりに知ってるので。まずは最終日に泊まるホテルを確認。がーん。こんな駅から遠いとは! どうするよ、おい。でもまあキャンセルも面倒なので、このまんま。バスでも使うことにしよう。
 それからいつも使ってる本屋へ。ガンベロロッソの最新刊があったので買う。
 で、いい頃合いなので駅へと向かい、いざAostaへ。ちょっと電車の中で、AostaからTorinoに移動して、Vintage 1997に再挑戦か?とも思ったが、2時間強の移動時間に敗北。
 最後の大移動は最終日にとっとこう。
 で、Aostaに到着。ホテルに直行し、部屋を確保して荷物を置いてすぐに街へ。ああ、いい街だあ。この狭さが落ち着くね。
 適当に市街地を流し、Vecchio Aosteという店に。
 おお、なぜかピエモンテ料理だが、それはともかくうまい。前菜の肉のタルタルとかいいなー。あと、ピエモンテ方面だけあって、ALBAの白トリュフがあったので、それのリゾットを。ああ、至福だ。
 あとオッソブーコとかもらって帰る。食後酒はAostaの地物でした。前、ボンクスにお土産にしたやつ。デザートはたのもうと思ったのだけど、その直前に運ばれてきた他の人のヤツが、思わず目をひんむく量だったので、勘弁してもらったのだった。


12/8 トリュフだぜー 08

 トリュフ食いに行ってきました。場所はALBA。ピエモンテ州にある有名なトリュフの集散地です。
 いやもう、冗談抜きで駅に降りるとトリュフ臭いの(笑) なんかもう、トリュフの匂いが染みついちゃってる感じね。ちょっとすると鼻の方が麻痺するんで、まあ普通になるわけですが。
 で、当然街のお店でトリュフ使った料理食べました。ラビオーロです。でかいラビオリだと思っていただければ。つーかそのまんまなのだけど。正確に言えば、トリュフと相性のいい料理でそれを選んだというのが正解で、それに6グラムほどたっぷりと白トリュフを。ちなみに2.5エウロ/グラムです。そこで売ってるのが高いので250エウロ/キログラムって考えると、10倍してますが。まあこれはねえ。
 この他、Dolcetto D'albaというわりかし有名(だと思うんだが)なワインの産地だったりして、これが安くてうまいのでたまりません。近くではバローロとか造ってる土地なんで、品のあるいい味です。
 飲みすぎて死にそう。

 で、夜はあの『古い四輪馬車』(前の日記で微妙な違いを確認しないように)に行きました。腹は減ってなかったのですが、なんとなく気になって。相変わらず店はがらがら。でも、メニューは普通になってて、セットメニューどころかアラカルトも安くて、ワインは安くて美味しい(これはどこも一緒だが)ので、なんであんなに客が入らないのかわかりません。
 おかみさんは悪くない(いささか押しつけがましいが、キャラになってると思う)し、料理人の親父さんもいい味出してるんだが。あ、料理ですか? 普通でした。ちぇ、なーんだ、普通かよ(え
 そんなこんななので、20エウロで充実した量の夕食が食べたい向きには、ぜひともAstiのVecchio Carozzaへ。いや、箱も悪くないしさ。ほんと。


12/7 最大にして最後の大移動 07

 乗り換え計4回、移動時間9時間弱という大移動。
 MeranoからAstiまで行ったわけだが。
 距離にして400キロとちょっと。もっとも、新幹線は3時間で600キロくらい動くわけで、なんかのろのろした移動なんではある。待ち時間が間に3時間以上あったしなあ。
 でも正味6時間。長い。
 なんでこんなにかかるのかというと、この方面からAstiのある方面には直通の電車が走ってないからなんですな。そんなふうに移動する人間がいないと。まあそういうわけで。
 しかし、苦労して移動した甲斐があって、Astiで入ったDA ALDO DI CASTIGLIONEは大変によいお店でした。
 ホテルもいいところだったし、まあなにより。
 明日はトリュフの街ことALBAです。宿はAstiのままで、昼間にちょっといってきます。


12/6 チローリアーン 06

 朝から適当に起き出し、いろいろ準備を整えた後、外へ。
 なんか明日の切符を買って、それからふらふらしていると、昨日フラレたSISSIの横にリフトを発見する。そう、スキー場のあのリフトだ。
 当然乗った。
 乗った先はちょっとした高原で、なんかアルプスな山の麓にいっぱい建物が見える。
 持ってたGPSを見ると、これがなんとTirolとあるではないか。そう、チロルだ。たぶん。
 それから昼飯食いつつ延々歩き、チロル城を遠くに望んで帰ってきた。
 いやなんか断崖の向こうにあってさ。
 ほら。
 帰ったら疲れたので寝た。
 夕飯は負けだった。ちぇ、もういいや。


12/5 うぉう 05

 朝早めにモデナを出る。ボローニャ経由で北部のBolzano近くにあるMeranoに行くためだ。
 どうも、中部から南はあんまりいい天気ではないようだが、北部は晴れに近い天気のようだ。ありがたい。
 6時間弱ほどの行程の後、Merano駅に着き、ホテルへ向かう。ほどなく到着。いいホテルだった。内装もきれい。
 そこでしばし落ち着いて(持参した巻き取り式の電話線を引っかけてぶっちぎるなどのアクシデントはあったわけだがそれはともかく)、街へ出る。街はお祭りらしく、川沿いの遊歩道にはたくさんの出店が立ち並び、人通りがすごかった。

 この街にやってきたのは、Sissiという店に来るためだった。2003年のガンベロロッソで82点を取っているお店で、しかも近所に温泉があるとなれば、行かずしてどうするかという。
 が、せめてその日の朝のうちに予約しておけばよかったものを、夕方、ホテルに落ち着いてから電話すると、満員の返事。店員さんは気さくな感じだったが。
 がっくりきて、ホテルの女の子にいいレストランはないかと聞くと、オープンな感じのトラットリア風レストランをすすめてくれる。ここにしようと思ったが、道のどん詰まりになにかあったので行って見ると、すくなくとも外見はこれ以上ないくらいリストランテな店があった。
 で、女の子には悪かったが、リストランテに行く。いや、他になんにもないんよ、この街。軽食関係や飲み屋の類は山のようにあるのに、他の街では辻々にあるリストランテの類がまったくない。本当に。
 で、入ろうとして驚いた。
 出てきた人がどう見ても日本人なのだ。
 詳しいことはわからないが、そこには日本人の店員さんが男女1名ずつ、中にも何人かいるようだった。シェフはナポリの人。そういう意味ではひどく場違いな店ではあるのだが、味はかなり上等だった。想像にすぎないが、Sissiに行ってもこんな感じだったのではないかと思う。地元料理を楽しめたかも知れないが。
 結構サービスしてもらって、ちょっと高かったが満足して出た。料理はおよそこの地方のものではないが、材料はこの辺のもので、なかなか行けた。あえて言えば、驚きがなかったかな。日本人が作ったイタリア料理みたい。でも、帰り際に見送りに出てくださったシェフは、やっぱり異人さんだった。目がきれいなやさしい顔の人だった。髪の毛は白いが、まだそんな年齢ではないと思う。

 ところで。Meranoの温泉は、いま全市内で閉鎖中なのだそうだ。来年の秋だかに向けて整備中なのだとか。
 なんてこった。


12/4 たどり着けば、いつも雨降り 04

 うる星やつらの初期シーズンは、全部歌謡曲のタイトルがサブタイになってたんだよね。あれ、好きだったんだがそれはともかく。

 あー、モデナは、負け。どう見ても負け。言葉が通じない人間が行っていい場所ではなかったのかも。
 まず、ケチのつき始めは、予約が3人になってたこと。そんなこと言った記憶はまったくないのだけど、逆を言えば人数を言った記憶がないので、こっちの日本語を適当に解釈された可能性が大きい。
 やっぱり、早い時間に行って顔を見て予約しなければいけないのだなあと思った。こっちの程度の語学力ではね。
 で、それでAdaさんご機嫌斜め。というか、最初から恐かった。でも、時間がたつとわかってきたのだけど、不機嫌そうにばりばりとしゃべる人であって、けっして恐い人ってわけではないようだ。
 まあそんなこんなで、気まずいまま時間が過ぎていき、店は満員盛況。その辺は本当にすごい。
 フンギのパスタは選択を失敗した感じが強いが、メインは美味しかった。牛肉を薄切りにして焼いた皿で温めながら食べる料理。
 そうそう、ドルチェは、「ウチのオリジナルのデザートよ。びっくりするくらい美味しいんだから」と言いつつ出してくれた感じ。だから、最後まで不機嫌だったわけではないらしい。
 でも、本当の最後は、食事が終わって支払いした直後に追い出された(まあ、それまでは客を返してたし、そのお客は予約だったようだし)感じで、なんか悲しかった。ただこれは向こうに文句があるって言うより、こっちに問題があったんだと思う。いやそう思いたい。うう。
 店を出る瞬間は、愛想振りまいてくれたしね。今度行く時は(行くのか!)、たぶん比較的暇であろう平日にしよう。そうしよう。

 話が前後するが、たどり着いたモデナは雨だった。バスの路線は間違いではなかったが、方向が逆でちょっと楽しい目に。郊外の車工場の近くでいきなり終点で、ちょっとびっくり。運転手さんは親切で、ホテルの場所を聞いて降り場所を教えてくれた。ありがたや。


12/3 インターネットは使えなかった。 03

 ちぇー。そのために追加料金払って、わざわざ関空からのにしたのに。
 ま、いいか。
 ハンザの飛行機はほどよく快適でした。一番だったのはやはりJALかなあ。JAL偉大かも。
 で、フランクフルトで空港のwi-fiにつないだら、これがやらずぼったくりで、もうさんざんでした。
 結局、ホテルから電話でつないでいると。ああ。

 そういえば、入国手続きはフランクフルトでした。ボローニャの空港はただのローカル空港で、入国とかそういう設備ないみたいね。きれいで立派ではあったが。だから、ボローニャ降りてから早いのなんの。バスも運良くすぐ来たし。
 そうそう、ラ・フラスカ、予約取れました。そんなとこ。


12/2 その前日。 02

 昼ごろ起き出して、いろいろ用事を。なんかうまくなくって、結局中途半端になる。まあ、洗濯はできたし、最低限必要なアイテムはそろったし、懸案のポットは発見できたしで、最悪ではない。下着と薬もバックパックに入れた。これで、前回のサッサーリの悲劇に襲われても、なんとか回避できる算段はついた。
 今回はiPod写真を携行予定。もちろん嫁さん自慢をするためだ。向こうではマナーらしい。他の家族自慢ができないところが中途半端だが、まあこれは巡り合わせというものだろう。
 天の敷砂を買い忘れたが、ドンキにあるかなあ。間に合うなら買ってこようかな。
 というわけで、運が良ければ次回は機上から。


12/1 ああ今年ももう終わりか 01

 昼過ぎに打ち合わせ。夕方までかかり、その後さらにちょいと仕事。で、六本木にできた店に行ってカミさんと飯。知り合いの店なので。先月、仕事終わりにレセプションに行ったとこ。
 結構おいしかった。しかもハウスワインは1,500円で飲み放題らしい。ちょっとヤバイ。
 呑みすぎて帰って、ちょっとドラクエやって寝た。


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