家楽亭
Last update 4-Jun-01

家楽亭

 定休日 :毎週木曜日
 営業時間:PM5:00〜AM2:00(ラストオーダー)
 所在地 :東京都練馬区上石神井3-15-9
 電話番号:03-5991-1400

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 家楽亭でございます。小さなお店です。カウンターのみの9人掛けで、広東出身のマスター女兆(ヤオ)さんと、奥さん、それにバイトのおねーさんの3人で切り盛りしております(写真はご夫妻)。
 西武新宿線、上石神井駅から歩いて10分くらいでしょうか。正直言って、商店街からずいぶん離れていますし、お世辞にもわかりやすい場所にあるとは言えません。
 でも美味しいです。
 どのくらい美味しいかっていうと、そうですね、この店のおかげで、他の中華料理店に行く気が失せたくらい、ですか。この店と、『大勝軒@南田中』とを合わせますと、あらゆる中華屋が自分的に必要なくなります(もちろんこれは大げさで、実際には他の地方料理のお店なんかが出て来れば、そこに行きたくなると思いますし、本土の地元の――観光客向けではない――店とかにはかないませんからね)。
 正確な場所を説明しますと、上石神井の駅を北口から新青梅街道まで出て、向かって右方向にあるバーミヤン並びのジョナサン斜め向かいのガソリンスタンド裏、です。クルマで来る場合も、環八方面から来て、上石神井の手前にあるバーミヤンとジョナサンが並んでいるところの斜向かいにある、ガソリンスタンド(角地に建ってる)を目印にすると見つけられると思います。街道に面しているわけではないので、裏通りに入らなくてはなりませんが。

 メニューには固定メニューが50種類ほど。こう書くと多いように思えますが、実際にはそんなに多い数ではありません(中華屋によっては数百ってメニューも珍しくありませんから。福來なんかそうですね)。ですが、すべて試す価値ありです。なによりうれしいのは、一番高いものでも千円を超えるものがひとつもないこと。流行っぽいメニューですが、『海老のマヨネーズソース炒め』なんか、福來あたりでは二千円超えてたりしますが、これがたったの900円台(すまん、正確な値段忘れたっす)。一番高いメニューのひとつですな。
 あと、海老チリが意外にうまい。真面目に、四川飯店で食べたヤツと美味しさという点では変わらないです(四川飯店は名前だけの店ではないです。特に健一氏のいる本店は、時と場合によりますが、いいもの出してると思います。値段相応かって言われると、難しいところではありますが)。なんか、話によれば、マスターは広東出身なのに四川の方が得意だとかで、後からではありますが、納得した次第。
 あーあと、月代わりのメニューがありますが、これも必ず注文したいところです。たまーに外しもありますが(雑煮は……味噌いらなかったっすね)、ここんとこワタシ的には4連勝中です。

 で、見開きのメニューの左側は点心になってるんですが、これがやはり全部いいのです。いわゆる鍋貼餃子はなくて、餃子はすべて蒸しの類なんですが(水餃子もなかったな、たしか)、その他の点心も充実していて、饅頭の類なんか中華街行ってもなかなかここまでのは食べられないというものばかりであります。とにかく、一品料理には実験作もあってたまに外しもあるんですが(冷やし中華は、もともとが日本オリジナルなだけに、まんまでした)、点心には外しがありません。餃子や焼売はどれを頼んでも問題ないし、甘いものが苦手な人には、桃饅や胡麻団子は厳しいかも知れませんが、甘い点心はわかると思います。

 非常に狭い店ですので、ふだんはできない料理なんかもあるんですが、コースメニューを注文すると、借り切りでマスターの最高の料理を味わうことができます。かわりに、一週間前からの予約が必要で、人数は6〜9人、土日祝日は17時開始(他の時間帯はお客さんが結構来るので)という縛りはありますが(そんなわけでいまだにコースは食べられずにいます。一週間前に予約が必要なのと、土日都合のいい人が多いので、17時開始になっちゃうんですけど、やっぱり厳しいんですよね)、魚の清蒸なんか絶対食べる価値ありです。香港で向こうの人向けの味つけでちょっと厳しかった時に、唯一最高に美味かったのが清蒸なんすよね。美味しんぼとかにも出てますが。
 その他、凝ったスープの類もなかなか難しいので、普段は野菜のスープと酸辣湯しかないんですが、コースのときは特別なものが出て来るようです(野菜スープや酸辣湯も十分美味しいですけどね)。

 で、個人的には大絶賛のこのお店なんですが、お客さんはそんな来てません。平日の21時ごろなんか狙い目です。誰もいないんだもん。
 ちょっと交通の便は悪いんですが、クルマ持ちの方、西武新宿沿線にお住まいのアナタ、または石神井公園近辺にお住まいなら、ぜひ一度訪れてみることをおすすめします。炒飯一杯でもいいんですもん(これがまたうまいんだ)。本格中華というと、死ぬほど高いと思いがちですが、とにかく単品なら千円切りますんで。

 関係ないけど、そういやここ、クラッティーニのシェフとセコンドの平井氏に教わったんですよね。その時のすすめ方がハンパじゃなかったんで行ったのが最初だったような。それももう一年前ですか。
 してみると、常連さんもずいぶん増えたようだし(知りあい関係が芋づる式につながったりしてるし)、今度メジャー系の全国放送で紹介されるようだし、もしかしたらこんなところで紹介している場合ではないのかも知れない。
 といいますか、このページの写真撮ったの去年の暮れなんですよね(写真からもおわかりの通り、おせち料理のポスターが撮ってあったりするので)。半年以上たってるじゃん。
 ダメですいません。

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