クラッティーニ 定休日 :毎週月曜日 |
注目! '98クラッティーニのクリスマス New!
今回は、スタッフ紹介から。
←倉谷シェフの勇姿。
単身、イタリアに修行に渡り、一から叩き上げでここまで来たスゴイ人。いや、本当に。
言葉で説明するより、まず食ってみろって感じですか。ええ。←深澤さん。
営業時間中、いや、その前後の数時間も含めて、ずっと立って働きっぱなしの凄い人。
クラッティーニのもうひとりの立役者でもあります。
昨年のメニューですが、クラッティーニの内容のご紹介であります。
こいつは大根をベースにしたスープです。イタリア料理ではスープのことをズッパと言うらしいんですが、ポタージュ状のヤツもそれでいいのかな。ま、とにかく。おいしいです。死ぬほど。去年の秋あたりから、ポタージュ状に煮込んだ根菜類のスープが前菜の前に出るんですが、この他にゴボウやニンジンなんかのスープが出まして、やっぱりどれもうまいです。
身体を暖めるという意味で、冬場によく出るようです。
これは前菜の盛り合わせです。
基本的に、倉谷シェフは野菜の使い方がものすごくうまい。メインディッシュに付け合わせの野菜ひとつをとっても、野菜そのものの味を非常に上手に利用していて、ドレッシングどころかソースも必要ないくらいです。
で、前菜でもそれを存分に発揮されております。写真でははっきりとわからないと思いますが、前菜は焼いたニンジンの薄切り、蓮根のマリネ(?)、春菊、カブのおひたし風サラダ(……いや、名前は適当です。要するに、そういうものが出たってことで)と、わかさぎのフリットのマリネとか、イカのマリネとか、そういうのも出てますけど、野菜尽くしの感が強かったりします。
これは、別に材料をけちっているわけではなくて(ここで使ってる野菜って、下手な魚や肉なんかよりよっぽど値が張るんじゃないかな)、野菜の持ち味を味わってもらおうという考えからなのだと思います。
この辺は、倉谷シェフ自身が修行したサルデーニャ島での経験に由来するようです。いや、味の強い野菜って、本当に肉より美味しいですわ。ええ。
こいつは、エリーケと呼ばれるショートパスタです。具は秋鯖。鯖ですよ、鯖。いわゆるパスタの常識とはかけ離れたものをベースにしたりするのもこの店の特徴です(というか、日本での常識、と申しましょうか)。じつは、パスタというのは、食べられる物ならほとんど具として合わせることが可能な柔軟な料理で、特に海産物ならほとんど大丈夫くさいです。いや、なんとも言えないんですが。
なんつーか、イタリア人の有名なシェフの人が海苔見て「こりゃあ使えん」とか言ってたしなあ。うーん。なんかそういう偏見持たれてもなあっていうか。イタリアの人って、うまいものならなんでもありって感覚があったんですけど。それとも、海苔入れてめちゃくちゃうまいものを作って見せれば、納得するのかな。
納豆とかも、レモン入れるとあの臭気が消えるんで、あとはアレンジ次第とか。まあ、そこまでして使う意味があるのかってーと、どうなんだろう^^; ちなみに、わたしはいい納豆食べたことがないのか、芯の部分に味がないのがイヤだったりします。穉沢でしょうか。
これは、地鶏の肝のパスタです。砂肝、肝臓などが入って、アーリオ・オーリオをベースにバルサミコ風味をつけたものです。え、鶏レバー嫌いですか? わたしも嫌いでした。これ食べるまでは。
というか、べつにこの店に限らず、上等な鶏のレバーは焼き鳥なんかでも異様に美味なので、お試しあれ。本当に、肉なんかより内臓の方が何倍も美味いです。これは真面目な話。
この他、常備メニューとして『じゃことからすみのパスタ』というものもあります。アーリオ・オーリオを基本にして、オーブンでぱりぱりに焼き上げたじゃこと、松の実を合わせ、それに薄く削ったからすみを乗せたもので、味はまあ食えって感じです(笑)
ただし、この店でアーリオ・オーリオ系のパスタなんかに大量に入っている小さい赤唐辛子は、よほど辛いもの好きでない限り、絶対口に入れませんように。死ねます(笑) 止めませんけど。
ごめんなさい(笑) 食べかけですが、これ、メインディッシュです。『地鶏のもも肉のロースト』と申します。その名のとおり、なんにも余計な要素は入っておりません。ソースも、見た目にはなにもかかってません。肉の味と、焼き加減、そして温菜とのコンビネーションだけで構成されております。
ソースは必要ありません。これに余計なものを入れたら、バランスが壊れます。それくらい、鶏肉うまいです。野菜の取り合わせも絶妙です。
右側のは、肉料理に付け合わせで出てくる(最近は魚にもかな?)『焼きおにぎり』です。いや冗談ではなく。普通に炊いたご飯に雑穀類まぜたりして、それにチーズ、白ゴマなんか入れて結んで焼いたものです。美味いです。ちっちゃいけど(笑) 難しいところかなー。もっと大きくてもいいと思うんですけど。
やっぱ、肉には飯ですよ。ええ。
さらにごめん(笑) ちょっと足りなかったので、メインの後に追加で頼んだアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノのパスタの残骸(笑)であります。気づいたのは食べ終わった直後という。ちゃんと次の機会には完全な状態をお目にかけられると思いますので。
がまんならない方は、ぜひ食べに行ってくだされ(笑) もう、アレですよ。白いパスタに真っ赤な唐辛子が混じった上に、親の仇かと思うほどかけられたニンニクのみじん切り(狐色)。食べた後もげっぷが美味しいという(これはここの料理全般かな)。
ちなみに、メニューには書いてません。まあ、最初に頼むメニューというよりは、最後のお楽しみというのはたしかにそうだと思うんですが。
で、デザート関係であります。左のものはカタラーナと言います。フランス料理で言うところの『クレーム・ブリュレ』です。出来合いのそれとは違って、ちゃんと表面のカラメルはぱりぱりしてますし、中のクリームもしっかりしてます。乗ってるのは焼いた薄い粉菓子とアイスです。ミントも乗ってます。
左は、ミルフィーユ。ケーキ好きな友人が、太鼓判押したほどの強力なヤツ。まあ、その場で作ったものですから、そうでなくてもそりゃあ美味しいですわな。まして、いい加減に作っているはずはありませんので。こちらは、かつてこのお店で働いていた原田さんの作(渋谷某店のシェフに就任)と思われます。ミルフィーユの皮を焼くのって結構面倒なんですよね。いや、TVで見ただけなんですけどね。
コーヒーはエスプレッソで、これ以外出ません。なんでかと言うと、下が喫茶店なもので、紅茶とかの類は下からとってほしいということなのだそうです。まあ、その辺は+¥500にはなっちゃいますけど、下の喫茶店もめちゃくちゃおいしいので、とってみるのも手かも知れません。10時前には終わっちゃうので、遅くなると難しいですが。
コーヒーについているのは、プチフールです。小さな焼き菓子ですね。こいつはチョコレートベースのやつ。
全体的に、撮影環境がQV-10、しかも照明は店内のもののみという物凄い状態なので、色がくすんでいると思うんですが、実物はこんなもんじゃありませんし、匂いもありますんで、このページで見た感じの数倍グレードが高いことは保証いたします。
というわけで、今回はここまで。
あ、近日大更新予定。お楽しみに。
クラッティーニでの時間を楽しむために。えっとですね、ここでは、時々メニューに載ってないのをすすめられたりするんですが、その時は注意しましょう。結構特殊な材料を使っていたり、仕入れの関係で、「ちょっと勘弁して〜」というくらい高い値段が追加される時があるんです。
で、そういう時は、ちゃんとお値段を聞きましょう。べつに料金をたずねることは失礼でもなんでもないですし、あとで困ったり不快な思いをするよりはずっといいですからね。
さもなければ、全体の予算を事前に言いましょう。全部で1万におさえてくださいと言えば、その通りにメニューを調整してくれます。
じつはわたしも何回かそれで痛い目にあってまして。
料理は申し分なく美味しいんですけど、それでも高いってことは何度かありまして。
ただ、それは値段を聞かなかったわたしの失点でもあると思ってます。わたしだけが悪いとは思いませんけどね。値段言ってよ〜こっちゃ、大金持ちじゃないんですぜ〜>深澤さん
て感じで。
さて、クラッティーニに行くと、コースしかメニューに書いてありません。ですが、実際にはア・ラ・カルトで頼めないわけではありません。空いてる時に限ると思いますが。
あと、複数人数で行って、人数より少ないコースですますというのも手だと思います。2人で1人前のコース+αとかね。
それなりに安くあがると思います。
ぜひ、クラッティーニの時間を楽しんで来てください。
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