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8/8 暑い

 気がついたら右の小指の爪がえらいことになってました。靴は優秀だったんだけど、やっぱり微妙に小さかったようで。しかしジャストサイズを手に入れている余裕はなかった。
 てなわけで応急処置して絆創膏で固める。でもこれじゃあ外に出たらすぐに外れちゃうので、密閉型の絆創膏に保護用のなにかを明日すぐに買う必要がある。保護用のなにかは現場で見て決めることにするが、すくなくとも脱脂綿系統ではバラけるだけなのでそれじゃないのを。なんかあるかなー。

 起きた。郵便屋さんに叩き起こされ、本の束とかいくつかハガキなどを受け取る。ちゃんと溜め置いてもらったのが今日届く手筈になってたってわけ。
 多少の混乱ののち、起きて計測、低熱量パンなど食べて投薬。まずまず。
 それから洗濯物を仕掛け、買い物に。歩いて出たいところだが、無理なのでクルマ。密着型絆創膏はすぐに決められたが、保護用のなにかがわからない。したら自己接着型のバンデージがあったのでそれを。帰って試したら、スポンジ状のプラスチック製でなんかはからずもいいものを買えたと満足。ちょっと粘着力が弱いが。
 小指が太めになったが、あの靴さえ履かなければ大丈夫だろう。安全のために靴下も履いておく。
 例の靴はシューフィッターでちょっと伸ばしておこうかなあ。左足は大丈夫だったので、本当に微妙な小ささのせいだと思うのだ。

 午後からナノの電話のバッテリーを直しに。なんせ自己診断で直せって言ってきてるので、持ち込んで即交換、しかも無料ってことになったわけだが、当人はデータが無くならないかヒヤヒヤしていた。クラウドにデータの大半が上がってるんだから心配ないのだが、理屈が飲み込めないので不安らしい。
 結局なにも起きず、バッテリーだけ新品になって戻ってきたのだが、よく考えたらこいつの一代前って水没で移行もへったくれもなかったので、そこから元の環境を復元できてるっていうことを教えるべきだった。

 戻ってぼんやり。足は手当の甲斐があって特に問題はない。夕飯の買い物はあとにした。
 で気づくと8時で、あわてて食材買いに出たわけだが。今日はステーキ。

 ステーキは上手く焼けた。野菜はインチキティンバロのリピエノのナスとカリカリきのこにトマトの乱切り加えて温めたの。これが思いのほか美味かった。また作ろう。これメインでもいけるくらいだ。

 なんだか疲れがどっと出て、いつもならPC前でうだうだ朝までって流れになりがちなのに、風呂に入ったら馬鹿力も最後まで聴かずに寝てしまった。

8/7 もはや日常

 起きたらだいたいいつものサイクルに戻ってた。計測、ヤクルト200、投薬。
 ナノは友だちと遊ぶらしいので早々に出ていき、すぐに戻ってきてカードゲームなど始めた。昼飯は一応食べたらしいがナノはまだだったのと、なにかつまむものがあってもよかろうということでカミさんとファミレスに行く。
 仕事しようと道具を持っていったつもりだったが、肝心のタブレットを入れ忘れてた。道理で鞄が軽かったわけだ。

 戻ってぼんやり。ぼんやりしてたのもサイクルといえばそうだ。
 しかし考えてみると、向こうでの1日は起きる時間などに違いはあっても、ほぼここでの日常と変わらなかったなあ。昼飯は外食だったけど、いつものファミレス的な使い方のできるカフェがいっぱいあったし。夕方には買い物に出て夕飯の材料買ってきたりしたしなあ。
 後半はもう帰るからと夕飯サボってケバブ食べたり、レストラン行ったりしたけど。
 ああ、だから旅行気分がしなかったのか。納得だ。前半2日だけ特別だったから確かに疲れたしなあ。

 夕方から買い物に出て、ちょろちょろ買い込む。日本は安いねえ。駅前の高めのスーパーですらものによっては値段が半分以下。まあ肉は量が違うから値段っていってもあっちのが安い感覚だけど、多過ぎだからやっぱりお金がかさむ。何日かに分けて使えるならいいんだけどなあ。滞在日数考えると使い切る方式じゃないとダメだったので。いや、食材残して捨てたりしたくなかったの。

 夕飯は豚肉の生姜焼き、キャベツ入り。いつもは玉ねぎなんだけど、買うのを忘れたのと合うんじゃないかなーって思って。あとはマグロのステーキ。やっすい血合の塊があったので。あと生しらす。ナノにはこれにお惣菜のハムカツ。
 まずまずだったものの、マグロ焼いたら夜中まで家中が生臭くなった。うええ。

8/6 そして帰り道へ

 目覚ましに起こされる。5時間も寝てない計算だが、まあいい。こういうもんだ。
 計測後、荷造り。もう根性しかない。とにかくおさまらないブツをなんとかしておさめるミッション。
 なんとかして、予約をお願いしたタクシーに合わせて下に降りる。距離自体はものすごく近いので、あっという間に到着。空港タクシーなのでほどほどにいいお値段。
 そしてさっそくチェックインの列に並ぶ。そこでスーツケースに3軸ジンバル入ってること思い出して取り出す。Li-Ionバッテリー内蔵のブツが入っているのは許されないので。
 それ以外は特に何もなく、チェックイン完了。MySOSというアプリを見せろと言われて青画面を見せ、診断結果プリントアウトを見せたら荷物にタグがついて搭乗券が渡されて終了。

 そして昨晩買って、結局夕飯でお腹いっぱいになって食べてなかったスモークサーモンとローストビーフ(自称)を開けてみんなで食べる。国際空港のロビーで。結構面白い。
 なんか、休める場所を探してフロアーをあがったのだが、それが正解でセキュリティチェックの入り口がすぐ目の前だった。というわけでそのままセキュリティチェックへ。
 なんと日本だけかと思ったら、こっちも顔認証だった。たぶんおなじシステム。旅券の顔写真ベースで判定するの。写真の認識のさせ方とかおなじ。それ抜けたら所持品トレイに乗せてコンベアーでX線検査やって、金属検査で引っかかってスキャナーにかけられて無罪放免で荷物回収の流れ。

 セキュリティ抜けてからの方が、ショップ関係は充実してて、ほどほどの食堂もあったりする。マクドもある。しかもドリンクメニューの筆頭がフラットホワイトっていう。作ってるところ見たら、コーヒーいれてスチームで泡立てた牛乳かぶせてるだけなんだけども、このスチーム牛乳の質と入れ方が味の差を生んでるんだろうなあと思う次第。まあそういう感じの味。まずくはない。
 さて、飛行機は整備が遅れて結局1時間ほど遅くなって出発。とはいえ1時間の遅延なんて飛行機界隈じゃあ日常茶飯事なので、さほど苦痛でもなかったのだけれど。

 まあなんです。3時間の時差というと微妙にそんな変わらないんじゃねと思いがちだけど、これが結構効くのね。たとえば野球。開始があっちでは夜の9時になるわけですよ。終了がだいたい深夜12時。へたすると午前1時とか2時近くになりかねない。
 逆にもう昼近い時間でも日本は早朝だったりするわけで。あっちは8時くらいからカフェが開いてるし、7時にはスーパー開いてるので、感覚的にもうすぐ昼飯なのにまだ早朝ってのは違和感がすごい。
 いつもの暮らしぶりだと、あっちの夕方に起き出して朝飯とか、寝るのはもう昼前とかそんな感じだったりするので時差ってすごいなーって。なにが。
 いやかの国にいると生活が健全になりましてね。ちゃんと朝起きて飯食べて昼飯食べて夕飯も遅くて8時とかそんな。
 イタリアに行った時も寝起きの時間は普通なんだけど、朝飯は抜いて当然で、昼はともかく夕飯は平気で9時過ぎ上等になったりするので。朝から開いてるところは軽食しか出さないし。温め直しが基本。
 それが8時から本気の飯(もちろん朝食チューンされてるが)出てくるので。気合いの入ったカフェなんか、オフシーズンは8時から15時前で終わりですぜ?
 文化の違いだっていえばそれまでだけど。あとフィッシュ&チップス好きなー。
 そうそう、海鮮料理としてシーフードチャウダーをすすめてもらったけど、真面目にうまいぞあれ。さらにトップオブトップがあるらしいので、今度の機会にはそういうところを狙ってみたい。

 行きはオフラインだったが帰りはオンライン。案外反応もいい。案外だけど。でもまあ、とりあえず機上から書けることもあんまりないなー。
 でもまあやっぱり外の情報が見えるのはいいね。時間の経つのが早い。
 その後夕飯が出て、1時間弱で到着となる。

 というわけで入国。待たされることもなく誘導も効率的にやってたものの、そもそもの手続きが不可解なもののせいかひどく長くて面倒な感じがあった。まずアプリとパスポート見せてなんか紙に書いたのをもらい、そこから延々歩いて今度は青い紙(陰性だよって証明っぽい)もらってさらに歩かされ、最後に最初にもらった紙を渡して入国審査へって流れなんだけど、あれなんなんだろう。赤紙の人たちもいて、たぶんそっちを安全に隔離、待機させるためなんじゃないかなーって思うものの、なんだかんだで30分くらいかかって空港内引き回された感じしか残ってないのだった。
 前はもっと大変だったって聞いてるし、結果的になんにもなく出してもらえたんでいいのだけど。
 あ、ちなみに青紙はそのままでした。記念品?
 入国審査は出る時とおなじく顔認証で、とりあえず問題なく終わった。それから荷物を受け取り、税関はほぼフリーパスで一般区画へ。
 家族だと一人が代表して申告書出せばいいらしいんで、本当に簡単だった。
 まあ実際別にまずいもの持ち込んでもいないし。ハム持って帰りたい誘惑がなかったとは言わないが、もちろんそれはいけないことなので。イタリアみたいにハムそのものの魅力が大きいってわけでもないしなー。むしろ肉。あの肉そのものが素晴らしい(ぐるぐる目)。

 すぐに電車に飛び乗り、なにやかややってるうちに日暮里に着いてしまう。あとは乗り慣れたJRから私鉄を乗り継ぎ、最寄駅から家路を急ぐ。荷物が重い。
 あとちょっとで家だーってところで呼鈴が鳴り、答えると保存期間ギリギリの荷物持ってきた宅配の人。そこに置いといてとお願いして戻る目の前を、荷物を置いた宅配の人のクルマが通っていきました。
 帰り着いた家では、ペットシッターさんに面倒を見てもらっていたとはいえ、いつもいる下僕がいないことにストレスを溜めた猫娘の恨みがましい視線と、腹へった、身体がかゆい(床が黒い抜け毛の海になってたんだよ……)を連発する黒いのが出迎えてくれた。子猫は相変わらず子猫だった。あいつは誰でもいいんだな。

 もうなんにもする気にもならなかったので回転寿司に向かい、食べ、戻り、風呂入って寝た。なんだかんだで2時過ぎてた。

8/5 終わりよければ

 早めに目が覚めたのでそのまま起きる。風呂に入らなかったので風呂に入り、というかシャワーを浴びて、しばらくぼんやりしてから荷造り開始。
 全員起きてきたところで飯。残ってた材料を総動員。サラミとレタスのトルティーヤ巻きとベーコンめんたまやき。ニンニクとマヨネーズが残ったが、持って帰れないのでサヨナラした。その後投薬。
 ナノ最終日。最終日は最後にアクティビティがあるので、その前にいろいろ。
 まず宿を引き払う。荷造りして、ゴミを片付け、挨拶して出る。そのまま荷物を引きずってお世話になった学校へ。

 授業終わって飯。こないだのカフェ。ナノは最後なんでズボンを買いに行った。その後ご飯をいただき、学校に戻る。そこからバスで海岸の名所へ。
 そこはバスで30分ほど行って、そこからさらに30分ほど歩いたところにある。カテドラル・コーブという名前。
 学校の生徒さんたちと歩き、何人かと仲良くなったらしい。こっちも一緒に行って見てたのだが。
 いやー、結構きつい道だったが、歩いておくもんだ。
 そして今回の旅は、晴れて大団円とあいなった。いろいろあったが、彼の望む通りにこれから進んでいけることを祈る。

 戻って空港至近の宿へと向かうタクシーに乗って移動。酔い止めの薬のおかげもあって、無難にたどり着く。
 お土産など買って、ホテル併設のバー兼飯屋に。閉店間際で危ないところだった。そしてお腹いっぱいげぷー。
 明日は早朝に起き出して、飛行機に乗る予定。よほどのことがなければ帰れるはず。

8/4 名残

 今回ばかりは本当に帰りたくない気分。明後日には機上の人なのだが。そのはず。検査結果次第ではあるが。

 起きた。眠いが気合いで起きるぞ。投薬。朝飯は昨日のナノの残したケバブ屋の飯にめんたまやき乗っけて自分が。ナノは昨日寄ったカフェでお土産にもらったケーキとチキンの残り。カミさんはチキンとヨーグルト。
 ナノを送り出し、洗濯。そして洗い上がったのを干して、ナノを迎えに出る。帰り道、そのまま飯にという話になるが、浜に降りて貝殻を拾ってきたのでそれを洗って乾かすために部屋に寄る。

 その間に検査結果が。全員ネガティブ。は、いいのだが、これアプリ使ってこっちの国のお役所に報告しなきゃならんのね。で、ダウンロードからセットアップまでおっそろしく手間がかかる。なんだこれなんだこれ。初見だとオレでもちょっと困る手数の多さで、これシロウトだと絶対手に負えないぜ? というわけで自分だけセットアップして、しかも途中で挫折して諦めて出る。いや結局出てから終わらせたんだけどさ。
 帰ってからカミさんたちのもやった。さすがに2度、3度になると流れ作業になる(何を入力させられるか把握しているので混乱せずに記入&最後にアップロード要求されるので、必要なファイルを事前に準備したり)とはいえ。
 とにかく途中で何やってんのかわからなくなるのはまずくねえ? マジでマジで。
 全員分入力して、ほどなくアプリの画面が青に変わった。これでOKらしい。まあうまくいったのならよかった。

 出てからどこに行ったかといえば、フェリーに乗って目の前の対岸に渡り、その奥にあるカフェに向かったってわけ。評判良かったし。
 いまはオフシーズンなのもあって昼間だけオープンなんだけど、なかなか面白いお店だった。
 しかし、そこに行くまでの景色が絶景で、カフェのそばにある砂浜で波と戯れるのも楽しげだった。カミさんとナノが。
 食事の後歩いてもどり、フェリーで渡ってお土産などをちょっとだけ買う。葡萄酒は張り込んで高いのを買ってみた。なんか別格に高いのがあって。いや高いっていっても知れてはいるけど。

 そういえばフェリー降りた対岸に墓地があるのだが、そこを縄張りにしているらしい黒猫がいて、大変に人懐こかった。どのくらい懐こかったかといえば、そのままずっと相手し続けてそこから動けなくなるくらい。その時点ではカフェが昼間だけ営業とは知らなかったので、見切って歩き出していなければ危ないところだった。ふー。
 そして戻って洗濯物を取り込んでいると、宿の猫が誘惑してくる。こいつは灰色の長毛種だったが、同じくらいヤバかった。宿の猫で助かったぜふー。部屋まではこなかった。

(8/16追記)うそ。その後、部屋まで来よった。もう完全に自分の家の体で(間違ってはいない)全力でくつろいでおった。夕飯があるので出ていただいたが、夕飯を普通に部屋で食べるならあのままお泊まりいただいたかもしれぬ。恐ろしいことだ。

 今日はここで過ごす最後の夜なので、日曜日に予約していたお店に行く。ここは9時まで開いてるお店が少ない土地なので、開始時間をちょっと遅めに言ってしまって後悔(こないだは8時前で閉店してたからな。そして予約通り律儀に開けていてくれるとは限らない)。早めに行こうかなと思っている。

 そして行ってきた。すばらしい。こないだはテイクアウェイだったので料理が冷めたりしてどうしても限界があったが、ちゃんとお店でいただくと大変においしかった。カミさん太鼓判。しまった肉も食べたかった。頼んだのは全部海鮮(こないだは肉もあったが)。
 まあいい。またこんど。そんなに遠くない……うちだといいなあ。

8/3 リスタート

 起きた。8時。今日はお休みではないので、朝ごはんを作らなければならない。洗濯も。で、急いでやる。洗濯物を仕掛けて、戻ってさて朝飯と考えた瞬間、あることを思い出す。
 今日、PCR検査の日じゃん!
 土曜日朝に帰るので、72時間前だと今日の朝になるってわけだ。
 それが9時からなので、朝飯を必死で作り始める。1時間余裕がなくなるのはしんどいね(笑)

 まあなんだかんだでうまくいって、検査はほぼ時間通りに受けることができた。面白かった。
 で、戻って洗濯物を回収して、ナノを送り出す。
 その後面談などあって、こっちは戻って洗濯物を干し、カミさんとナノは街の方へ。

 昼飯はこないだ休みだったカフェへ。すでに午後休み直前だったらしく、聞いていた魚介のチャウダーはメニューにはなかったが印刷されたメニューので十分に美味かった。マッシュルームに野菜たくさんでバルサミコ酢使ったやつをいただいたが、絶妙だった。
 その後、ちょっと足りなかったのでケバブを食べようと思ったら終わってたのでフィッシュ&チップスにして、結構な量に怯んだもののフィッシュは完食した。

 朝PCR検査だったが、お国の要求で今日は2度目の迅速検査の日でもあったのだった。というわけでやる。全員ネガティブ。日本じゃネガティブって悪い意味でしか使わないのにな。
 まあ朝の結果にもよるが、これで帰れるのかなあ。実は帰るの寂しいのだけど。こういうの初めての経験だ。イタリアに行った時ですら、帰りが間近になるとちょっとほっとしてたのに。

 夕飯は、昼食べ損なったケバブ屋に。したらテイクアウェイ以外ダメってんでそのように。寂しいのでその時間しか売ってないチキンも買ったが、そもそもケバブが殺人的な量だった。食べたけど。
 晩酌はダニーデンのあるオタゴ地方の白。そしてビール。

 明日は実質最終日。いやそうでもないのか。なにはともあれ楽しまなければ。

8/2 おやすみ

 いきなりだが今日はお休みなので、普通に起きてみたりした。7時間寝たのは何日ぶりだ?
 今日は買い物せずにおにぎりと残り物で朝ごはん。

 それからしばらくぼんやりして、フェリー乗り場のそばにある博物館に。小さなところだがみっちり1時間半。
 そしてフェリーに乗って対岸に渡り、散歩してから戻って近くのアイリッシュバーで飯。これが美味かった。

 帰り道、ナノ用の酔い止めと上着なんかを買う。上着足りなかったので。でもって明日明後日を逃すと冬まで着られないんだぜ。
 東京の異常な高温っぷりは存じ上げております。
 いやなんせこっちは油断すると朝晩凍える感じなんで。

 再び出かけて別のスーパーへ。あとその向かいにある雑貨店。
 トングなど買い(当然だが箸の類は宿にはなかった)、夕飯用の牛肉とかハムとか野菜とか買う。
 なんとか夕飯。今日も米の飯。パスタとか作りたいが、米もったいないし。リゾットはうまく出汁を引けないからダメ。
 ステーキは日本のスーパーと同レベルだが、やはりどこか違う。地元産というバイアスは極力排除するとして。

 というわけでゆるいはずなのにきつい一日だった。眠い。

8/1 さっそくだ

 起きた。7時からスーパーが開くのでそのように動く。
 買い物。とりあえず弁当と朝飯の確保。肉のコーナーで食指がうねうねするが、ここはグッと我慢してハム類、菜葉、卵、マッシュルームなどの無難な材料。
 戻ってすぐに朝飯を作る。生ベーコンを焼いて卵を落とすが、蓋がないことに気づく。やむをえずターンオーバー。やればできるもんだが、やっぱり黄身が破れていた。
 一方、弁当はクレープみたいなのがパック入りで売られていたのでそれで。買ってきたハムと菜葉系のカット野菜、マッシュルームにマヨネーズかけて巻いたの。案外うまいよ。

 それからナノを連れて出て、お願いして戻る。街中をぶらついた後、昼飯を食べようということになり、スポーツバーに。これが意外にまっとうなご飯を出すところで、しかもビールがうまい。最高だ。
 フィッシュ&チップスなどいただいてから、ナノのお迎えに。

 夕方から買い物に。家族総出で朝行ったスーパーへ。途中、晴れた夜空を見上げると天の川が見える。それだけで結構感激モノだったのだが、ここで「もしかしてここ南十字星見えるんじゃね?」と思ってアプリを起動(うそ。入ってたんだけど消されてて再ダウンロードしてました)、位置を確認したら(8/4追記→)頭上にあることがわかる。というわけで見上げると、流れる天の川のただなかに浮かぶ小さな4つの星。おおお、星座アプリそのまんまだ! というわけでうまくいかないだろうなーと思いつつシャッター切ったらなんとか写ってた(ブレてたけど)。すげえな電話のカメラ。(←ここまで)
 やはり羊だろうということになり、羊を買い込む。あとヤムパムとか。なんか得体の知れない野菜だが、煮たり焼いたり揚げたり色々美味しく食べられることらしい。
 羊焼いたのと羊のソーセージ茹でたの(売ってるのは生腸詰)、マッシュルーム、カリフラワー、ヤムパム、朝の青菜なんかにマヨネーズかけたサラダが夕飯。飯はリゾット用のを。長粒米よりは普通のご飯に近いのができるので。
 飯が残ったのでおにぎりを作っておしまい。

 猛烈に眠くなり、仕方なく寝た。洗い物はカミさん。それでも風呂には入った。

7/31 本当の目的

 当然のように早朝目が覚める。
 いい部屋すぎて、むしろ持て余し気味なのだが、それはともかくエアコンが動いてない! こんな豪勢な部屋なのに寒いの一点で台無しだよ。結構いい値段したってのに。それはともかく。

 今日は動物園に行くのでそのように。まずは朝飯。ホテルの朝食はフリーなんだとかで、家族で雁首揃えて行く。昨日食べていたく感激したエッグベネディクトを親ふたりが、ナノは緑のオムレツなるものを。シリアルとかあるよーと言われたがガン無視。
 さすが高級ホテル、うまかった。ナノは出先で食が細っていたが、オムレツはモリモリ食べてた。
 が、時間がかかりすぎ。1時間かかって、9時15分に動物園行きのタクシーが来るってのに終わったの9時っていうですね。タクシーで出る時にチェックアウトしている必要があるってのに。
 大慌てで荷物をまとめて出る。慌ててやった割には忘れ物もなく、なんとか。チェックアウトも滞りなく終わり、荷物を預けてタクシーに乗り込む。
 動物園はそれなりに遠くて、タクシー使って正解でした。そもそも朝から雨だったし。
 高速使って10分ちょいで着く場所なんだけど、その間何回叩きつけるような雨に遭ったか。これは動物園でも続く。

 動物園は檻があるのではなく、自然環境に近いものを再現した場所に動物たちを放している感じ。それが見ていて心地よかったです。象なんかは餌場や水場のそばに観覧席作って、待ってれば食べに来るところを見られるようになってるとか。
 鳥類の展示もあるんだけど、ここにいる鳥たちは動物園が怪我などで飛べなくなった鳥を治療して、完全に回復するまでおいてから再度放しているとかで。鳥だけじゃなくてアザラシか何かもそうだったはず。
 動物たちが極力ストレスを感じないようにやってるのがなかなか見事でしたな。

 2時に引き揚げと決まっていたけれども、飯にしようとしたらなんか食事がプアだったのでそのままタクシー待って戻った先で簡単なものを食べようということになる。昨日のSUSHI FACTORYがよかろうと思ってたらお休みで、隣の吉祥牛肉とかなんとかいうお店に。もろに現地の麺類や炒飯なんかを出してるところ。日本人的にはなかなか知らない人間の多い味だけど自分は好き。
 それからナノが服を見たいと言うので、たまたまホテルの向かいにあったティンバーランドの隣のブティックに。なんかなかなかいい感じのジャケットを選んでいた。服飾に興味があるのか。あの年齢で。なんというオシャレさん。

 そしてすでに到着して待っていたタクシーに乗り込み、2時間半ほどの時間をかけて東に向かう。山あり谷ありのとんでもない道の先にある海辺の街。明日からナノはここのちょっとした学校へ体験入学することになるのだが、そのとんでもない道のせいで完全にグロッギーになってクルマから降りた時にはフラフラしてたっていう笑えない話。
 運転手さんは年配の女性の方で、話好きの愉快な人だった。問題は彼女が英語しか話さないこと。そして微妙に発音が違っていて、知ってる単語でもわからなくなること。いや、本当に楽しかったんだけども、なんてことない話を解釈して2時間半なんとか答え続けるのって結構しんどかったですよ。オウム返しと相槌しか打てないこともしばしばで、なんか猛烈に負けた気分さ。なににかは知らない。
 いや、2時間半のドライブがこの運転手さんでよかったとは思った。楽しかったのは本当。

 荷物を置いて落ち着いて、買い物や夕飯のアテを探しに出る。ナノは寝込んでしまった。
 近所にスーパーがあるのを確認して、前日のホテルで教えてもらったお店を探す。見つけたので相談しに戻ったが、ナノがダメなので一人で向かう。食べてから家族の分をテイクアウトするため。したら5分前で閉店だったとのこと。膝から力が抜ける。戻らずにメッセージで相談すればよかった。
 とはいえここでゴネても仕方ないので、後日予約してまたくることにして帰ろうとすると、オーナーらしき人が「食事のアテはあるの?(意訳)」と聞いてきたのでなんとかしますと答える。したら、「持ち帰りなら行けるんじゃない?」ということで、自分の分も含めて持ち帰りにしてもらう。やったラッキー。
 ついでにここの最終日に予約を入れる。ナノも回復しているであろう。

 持って帰ったご飯はおいしかったです。量もたっぷりで、今度行く時頼む皿数も読めてよかった。
 最初に行った時にぎりぎり開いてた酒屋で買った赤葡萄酒はオージーのだったけど、これもまたおいしかった。なんでそれにしたのかといえば、動物園で見たタスマニアデビルがエチケットだったから……と思ったけどよく見たらウォンバットだった。まあよし。
 ちなみにタスマニアデビルは鳴き声が名前の由来らしく、見た目は大変にキュートです。歯がものすごいらしいけど。

 食べ終わって片付けたらもうぐったりで、またも3時間ルール適用外でバタンキューでした。投薬はした。

7/30 文明圏

 夜中ど真ん中に目が覚めた。いや一応早朝なのか。
 寝られそうもないので、起きて色々やって、散歩に出た。真っ暗。星が見える。海鳥が姦しい。

 とりあえずオタゴ大学へ向かうことにした。そんな遠くない。いまの自分の感覚なら。
 ただ、さすがに冬なので手が悴む。びっくり。当然なのだけど。走ってるクルマの屋根が凍ってるし。
 大学に行き着いて、それから引き返し今度は街の中心へ。もちろん全部閉まってるが、賑やかなのはよくわかった。
 9時過ぎれば開く店も結構あるので、カミさんたち連れて回ろう。8時からはカフェも開くし。
 しかし落ち着く街だ。もうここに住んでもなんとかなるんじゃないかって気さえする。経済的な部分は置いといて。そのくらい暮らしてもストレスが少なさそう(ないとは言わない)。実に身の丈にあってる。学生街で、必要なものはほぼここで完結しているというのも大きいかもしれない。
 いやまあ現実にそうなるとまた別の話だってことはもちろんわかっているのだけど。ただ、好きなイタリアの街ですらこんな気持ちにはならなかったので、やはり馴染むという部分ではこっちのがいいのだろう。

 そんなこんなで戻り、荷物を片付けて出る。一通り案内したあと、昨日入れなかったカフェ、その名もTHE COFFEE CLUBへ。
 これがうまい。目をひん剥くほど。まずFLAT WHITEが別物というくらい。別に昨日のがまずかったわけではないのだが、こっちのはなんだろう、わざわざ行って飲んでも誰も仕方ないって言ってくれるレベルと言おうか。
 そしてさらにエッグベネディクトをいただいたが、アップグレード版で下にあるのがマフィンじゃなくてハッシュポテト的なのを丸く整形したのだった。いやそれも美味しかったのだが、キノコのを頼んだらこれがもうえも言われぬ味でなんと言おうか。これのためだけに()

 名残は尽きないが、彼の地を後にする。空港まではタクシー。短時間で到着したので、ちょっと押してたのが余裕になった。
 とにかく余裕をきかせてスケジュールを組んだので、飛行機に乗って最初のハブ空港に戻ってきて、それからでかい街に向かうのもなんとかなった。結構テンパっていたが、余裕があったのでしくじらずに済んだと言おうか。路線がシンプルだったってのもある。乗り換え1回でバス併用だったけど、面倒ではなかった。
 でももう帰りでは使わないんだけどナ。全部1回限りなのよ。非対称な行程。

 さて、たどり着いた大都市は東京だった。空気もそうだし、日本人が結構いるってのもあった。別にそれが悪いわけではないが、大都市特有の空気の澱んだ部分も当然ある。これは仕方ないし、これが性に合う人も多いように思う。
 いや自分には合わなかった。泊まったのはとてもいいホテルで、奥方が日本人だったりして利便性も抜群。飯はホテルにしたが、とてもいい食堂で、外の猥雑な店も悪くはないが、ノーマスクでガハガハ笑いながら集団で酒飲んでるのを見るとちょっと引いてしまう。こっちと日本とでは状況が違うとはいえ(それでも感染者は急増してるらしいが)。すんごく忙しいところに、追加注文やよくわからない注文したりして迷惑かけたけど、ちゃんと対応してくれたし(でもちょっぴり嫌な顔はされた気がする)。
 明日は動物園に行くのでタクシー使うかバスにするか悩んでると相談したら親身になってくれて、結局タクシーお願いして、その予約を全部やってくれたり。料金ももちろん。
 それでも、なにか違和感。昨日泊まったところはずっと狭いし設備も少ないが、なんか気分が楽だった。大した差じゃないのだが。
 つくづく人の多いのが苦手なんだなあと思った。そのくせ田舎暮らしができるわけでもないが。

 ホテルにチェックインしてから全力で街中を歩いてみた。港町なのでまずは港に向かい(なんとボードゲームのコンベンションやってたよ。時間が遅かったし、ナノが興味なかったので入らなかったが、同業者ならウキャウキャ言いながら飛び込んでいたに違いない)、そこから海沿いに歩いてぐるっと回って戻ってきた。その時点では夕飯をどこにするか決めてなかったので、候補に考えていた店を見るルートをとったの。
 書き忘れたが、最初に出てすぐ昼飯がまだだったので、こっちの寿司がどんなものかということで寿司屋を探そうとしたのだが、ホテルが高級すぎて感覚が理解してもらえず(違うんだ、ちゃんとしたところに行きたいんじゃないんだ!)、歩いて探そうとしたら出て50メートルであった。その名もSUSHI FACTORY。なんか東洋料理全般のいかがわしげなところに見えて、一瞬パスしかけたけど単体の握りが結構あったので大丈夫だよと言って入ったら大正解。っていうかもっといかものだと思ったのに、普通に手作り的ではあったが回転寿司そのものだった。ネタは多少違う(そりゃアナゴはないわな。あれなんだったんだろうレインボーイールとか書いてあったんだ)が、味も全然許容範囲で、エビフライや餃子や春巻きも流れてくるし、刺身もあるし、タコわさもあったりで、日本酒あればそこで完結しそうな勢いだった。いやいたってチープだったけど。だがそれがいい。
 で、電話の地図に誘導されて、目星をつけていた店の元に戻ったのだが、それがなんとSUSHI FACTORYの向かいっていう。でもってやっぱりちょっと混んでるとこわいかなーと思ったのでパスにした。その奥に長逗留なら行ったかもしれないビストロがあったけど、ホテル出るのもしんどかったのでホテル飯にしたってわけ。
 頼んだのはエビの前菜に今日のお魚のソテー(?)、羊。ちょっと足りなかったので豚肉カレーという前菜も。正体は角煮の皮の側をパリッと焼いてカレーソースで食べるの。
 葡萄酒は1本頼もうと思ったら、グラスで来ちゃったのでそれで。というかその方が結果的によかった。赤頼んだけど、グラスなら先に白の方がいいのでそれを追加で。でもって食後酒まで頼んでしまう。
 店はものすごく忙しくて、奥で宴会的なこともやってたみたいだがこっちはお客も多くなくて落ち着いて食べられたという。の割には入った時にいた人たちは出る時もまだいたなあ。
 オープンキッチンで、活気のあるところだったのがまたよかった。
 でもなんとなくこんなものかなーと思ってしまったのはなぜだろう。早朝に目が覚めて、ぼんやりとそんなことを思ってしまう。

 戻ったら、やっぱり寝てない&超歩きが響いたんだと思う。3時間ルールなにそれおいしいの的な感じで寝た。エアコン動いてるのかわからないくらい寒い。凍えるほどではないけど。これマジで動いてないんじゃないかな。そんな状況で投薬できたのは奇跡だったかもしれない。

 そして仕事はできなかった。
 明後日以降かなあ。