イル・カナアレ トマトフェア2003
Special Thanks to Hikarigaoka-Walkers & BABIRON ML. members.
2003年5月25日、石神井公園イル・カナアレで今年のトマトを楽しむトマト料理の会がありました。これはそのレポートページです。
お店に入ると、いきなりセッティングされたテーブルが。今回は完全貸し切り(休業日の日曜日だった)なので、いろいろ趣向が凝らしてありました。 今回は、日曜日の昼間から夕方にかけて、のんびりと楽しもうというのも主旨のひとつでありまして、午後2時という変則的な時間帯に開始となったのですが、4時間ほどの食事の間(居座った時間は5時間半ほどですが)、全員退屈もせず、楽しくいただくことができました。 よく考えるとおっそろしく贅沢なことですが、まー楽しければなんでもいいよねってことで。 |
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テーブルの上にはお品書きがあり、今日出る料理が書かれていました。 これを見るだけで、いやがうえにも期待がふくらみます。 当日のメニュー |
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『栃木産赤、青トマト、北海道産プチトマト、サンドモールのおつまみ』 最初のおつまみです。前菜のさらに前に出る一皿ですね。 左側の重ねてあるトマトのうち、赤はそのまま甘味を、青はピクルスになっていて、酸味と青トマト独特の風味を楽しめます。 真ん中は、パイの上に北海道産プチトマトを乗せたもので、プチトマトにはきちんと仕事がしてあります(要するにどうやったかわかってない)。 下はトマトのムース、右側はサンドモールというトマトとチーズ(タレッジオ?)のカクテルです。 声も立てずに食べました。玄妙な味です。 |
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『栃木産トマト、三陸沖スズキ、活貝、イタリア風ちらし寿司仕立て』 トマトと白身魚(スズキ)、そして貝(真ツブ貝)を酸味をきかせたライスサラダとともにいただきます。まわりに散らしてあるのは万能葱とピクルスにした胡瓜、ベビーコーン、そしてアスパラです。 これもうなりながら食べました。ちらし寿司と書いてあったのもうなずける味。でも、ライスサラダの歯ごたえがあり、トマトやピクルスたちの酸味が生魚介の風味を引き立てています。 じつは、この日集まった人の中にお寿司屋さん(この道50年)のご主人がいて、シェフが「なんでこんな名前にしたんだろう」と青くなってたのは内緒です。まあ、さすがに本家の前だと、いくらシャレでつけたと言っても恥ずかしいですよね。 |
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『リードボーのフォアグラトマト詰め、京都カモトマトのフランボアーズトマト添え』 フランボアーズのリキュール漬けにした(んではないかと思われる)トマトを敷いた上に、蕎麦粉でからりと揚げた、リードボー(仔牛の胸腺肉)でフォアグラ、トマトを包んだものを乗せました。 ディルがよく合います。 蕎麦粉はもったりとした舌触りなのですが、それがリードボーやフォアグラといった濃い味の肉類によく合います。それだけでは脂っこいのですが、それを打ち消しているのが内側のトマトと、フランボアーズ漬けのトマトです。 これでメインでも誰も文句は言わなかったんではないかという一皿。 |
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『ニョッキとイタリア・ナポリ産トマトのフライ、タレッジオチーズのソース』 トマトはともかく、ニョッキを揚げるというのはもう意表を衝かれました。 ニョッキのくにゅくにゅした食感をさくさくの衣が包んでいます。 タレッジオチーズのソースとの相性もぴったりです。多少癖の強いチーズではありますが、油物と一緒に食べると、重さを消してくれます。 不思議な味。でもとても美味しかった。 |
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『熊本産トマトのスープ、金沢赤イカの冷しタリエリーニ』 熊本産のトマトと赤イカの内臓を冷たいスープにして、そこに赤イカのスミを練り込んだタリエリーニとイカの身、そしてトマトが散らしてあります。 個人的には、最高だった料理のひとつ。 タリエリーニは冷たいせいだけではない強い腰があって、イカとの食感が近くなっていますが、味が違うので面白い味わいになっています。トマトは甘すぎず、酸味とあいまってイカの内臓とともに上品なスープに仕上がりました。 |
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『沼津産アカザエビ、青森産ホタテ貝、サクラエビ、茨城産トマトのタルト』 タルトと申しますか、まあタルトなんですが、新鮮な魚介を重ねたものにトマトを乗せ、焼き上げたものです。タルトですので、ぱりぱりの底もちゃんとありまして、これがいいアクセントになっております。 ソースも青トマトのソースで、さっぱりとした酸味がとても魚介に合っております。 これもおすすめのひとつ。日頃、出ているかどうかは別なんですが。 たぶん特別に予約したものなんで、ここに出ているものはほとんどメニューにはないんではないかと思いますので。でも、これを機会になにか出る可能性はあります。あるいは、メニューを指定して予約して行けば、なんとかなるかも知れません。行く1時間前とかではおそらく無理ですが。 |
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『青トマトのグラニタ』 青トマトのみの風味を楽しむグラニタ(かき氷)です。 これ、とても美味しい。すっきりした味わいと、さっぱり感が抜群。ちょっと酔って顔色がなくなってた隣の人が、これ食べて復活してましたもん。 |
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『フランス産仔ウサギ(家畜)、フォアグラ詰め、青トマトと赤トマトのソース』 メインです。 肉好き(笑)なので、これも美味しかった。ただ、主役はあくまでお肉で、ソースは引き立て役でしたが。でもこれくらいはいいかなあ。 ウサギ肉は家畜のものですが、歯ごたえがよく(まー悪くいえば固いわけですが)、滋味があって、香りがいいです。癖があるので、ダメな人はとことんダメかも知れませんけど。まー野ウサギではないので、そんなに厳しくはないですが。 |
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『イタリアのチーズと青トマトのジャム添え』 イタリアのチーズは、パルミジャーノ・レッジャーノ、ゴルゴンゾーラ、タレッジオ、そしてあとなんか(忘れた)の4種類でした。これに松の実を散らした青トマトのジャム、シェリー酒なんかでいただくわけですが、チーズ&シェリーだけで十分素敵な味なのに、ジャムがまたいいのですよ。 今回は、甘味のあるものを作るにしても、できるだけ素材に余分なものを入れずに作っているそうで、自然な甘みがとてもよかったです。 |
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『デザート・トマト達が完全にフルーツに変身』 砂糖もクリームも加えず、下処理だけでトマトの甘みを引き出したデザート。ジェラートはもちろん、左側のドーム状のお菓子(なんてったか忘れた)が絶品。右側のゼリー寄せも上品な味でした。 |
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