4/21 猫娘だが

 ずいぶん姿を見られるようになってきている。
 まず、黒いのより二回りくらい小さい。あんなに食ってるのに。尻尾は三毛に似ている。黒いけど。ぱっと見、黒いのと見分けがつかないが、よく見ると全然違ったりもする。そしてこっちをびっくり目玉で見るのはやめろ!
 見えないのをいいことに、隣の部屋で猫じゃらし使って一人遊びしているが、黒いのが好きらしく、こっちが仕事部屋にいるときは後ろをついて回っている。こっちが出て行くと相変わらずどこにいても寝室に逃げ込むのだが、隠れ場所はオレの寝床から50センチくらいの場所で、しかも寝ている時背中丸見えなんだ。これはどういうことなのか。まあ、手を伸ばしたりしたら、とたんにいままで進んできた時計が一気に戻っちゃうんだろうけども。

 腹減った。
 ファミレスに通うのはお金がかかりすぎるので、ちょっと自粛。そして家にいるのも悪くない。
 昼飯はカレーの残りに茄子とマッシュルーム加えて煮込んでから、それちょっともらってスパゲッティに和えたの。Spaghetti con Curry(ローマでカレー味を“Carre”って書いてたのを見た記憶があるんだが、辞書や翻訳サイトは全部Curryでやんの。つまんね)というわけだ。
 この要領でなんでもパスタ料理作れるけどナ。もともとそういうもんだし。よし明日はカレーソースのリゾットだ! それはカレーライスっていう突っ込みがあるかもしれないが、一応作り方は別なの。
 夕飯はカミさんがいないのでいろいろ考えたのだが、コロッケにしてみた。タネ作って揚げるだけだし、タネさえうまくできればまず失敗がないので。でもナノのメインディッシュはのりたまだったが。まあ誰もが通る道だよな。

 黒いのの食い意地に、時々うんざりさせられはするものの、ヤツの食い意地のおかげでずいぶん楽をさせてもらっている。普通の猫なら、顎が半分ないと食べなくなっちゃうんだそうだ(それでもずいぶん残してもらったんだけど)。昨日、口じゃないのに顔の一部を手術したら食べなくなって、流動食を流し込んでる子に会ったもんで、余計にそういう思いが強くなる。
 もちろん、食べなくなってしまったら流動食を食べさせる覚悟はあるけれど、できればあの意地汚い猫がずっとチューブのおやつとかレトルトの美味しい餌をねだってきて、それをうまそうに食べられる日々が続くことを祈る。
 自分がもし食べられなくなったらどうするか。それはそうなってみないとわからないものの、自分なりに考えて納得できると思うのだ。現状肯定得意なんよ。いやまあそれはおいとくとしても、猫は自分の状態がはっきりとはわかってなくて、考えて自分がどうするかを決められないと思うのね。だから、飼い主が彼らの分まで覚悟を決めている必要があるし、それは常に生き続けるという方向で考えるべきなのね。彼らが絶望することなんてありえないか、あってもそれを知る方法がないから。少なくとも人間の思い込みで、彼らが命を絶ちたいと思ってるなんて決めつけるのはいいことじゃない。結局、そういう状態見たくないだけなんだよな。
 逆言えば、その覚悟がないなら動物を自分から飼いたいと言ってはいかんってことなんだけど、そんなこと飼ってみないとわからんので大変に困る。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください