日別アーカイブ: 2009年10月11日

10/11 最後の夜だよ

 帰還は明日の夜遅めの便なので、活動時間はまだ1日残っているものの、いままでの経過から考えて、余裕を持って空港に行こうと思っているので、実質半日あるかどうか。

 朝ゆっくり寝て、10時に出発。目的地はまずアルバ。トリュフ祭りを見物し、それからアスティに行ってゆっくりする。
 アルバのように目的地が都市だと、標識頼りに行けるので運転に余裕が出る。GoogleMapはサポート用。道を外れてたり、わかりにくい道だったりした時、ちょっと確認するためにつけておく。
 アルバの場合はまったく必要なかったが。
 ホテルを出て、標識通りに行くと高速に入った。そのまま、あとは道なりで、途中アルバとある出口で出て、あとは標識見ながら。あっという間に街外れの大型駐車場へ。有料だから、普段はあんまり人気がないが、ことトリュフ祭りになると話が違うようで、11時の時点で半分以上が埋まっている。
 さっそくクルマを停め、見物へ。町中の地理はよく知ってるので、迷わず歩ける自信はあるが、いかんせん人出が凄い。
 目抜き通りや広場には、もう露店、露店、露店。トリュフとポルチーニ、それに地ワインだらけ。
 メインの市場は町の真ん中に出ていて、業者をうまく選べばかなり安めに買える。いや、物には限度があるけど。本当は交渉できればもっと安くできるのかもしれない。
 さんざん、山と積まれた巨大トリュフなんかを流した後、目玉焼きに白トリュフを落としたのをいただく。28euro+卵3euro。えー、こんだけー? 28euroで、それなりの大きさの買えるのに? なんか損した気分。こういう場所のがっかり感は、どうも日本とあまり変わらないらしい。ちょっと残念。他の地域の収穫祭なんかの話を聞くと、利益より楽しむの優先してたりする雰囲気があるので、その空気がちょっぴりでもあればと思ったんだけど。

 それから早々に町を出て、今度はアスティへ。さらに道は簡単。すぐに高速に乗って、あっという間。ちょっと出口で別方向に行っちゃったものの、すぐに軌道修正し、目的のホテルへ到着。駐車場代込みとか予約時に出てたのだが、なんのこたーない、ホテルの軒先に路駐(正確には歩道だが)なのな。むー。いや、怒られないみたいだし、別にいいのだが。
 昔泊まったことのあるホテルで、受付の人たちがフレンドリーで好きなのだった。ウェルカムワインは健在でした(笑) 今回はバルベーラ・ダスティ。
 いや、しかし泊まってみて、いままで何度か駅に近い場所に浮気していたことが悔やまれる。こっちの方が全然いい。駅からは遠いが、それ以外は値段も、気分も段違いだ。中心街へのアクセスはおなじくらいいいし。
 少し休んでからいい時間になったので買い物に。ナノへのお土産物とか。
 町中は日曜なので、広場に市が立っていてものすごい賑わい。ただしアルバと違っていつもの市なので、浮ついた感じは少ない。
 しかし、アスティ、日曜日スーパー休みなのか! 他の地域でも、日曜日にやってることをことさら強調してたりしたので、日曜定休がむしろ標準ってことらしい。
 そういえば、アスティにあるApple専門店を見てきたが、月曜日定休と書いていながら、営業は火曜~土曜の何時としか書いてない。日曜日休みはデフォルトということか。
 イタリアでは日曜休みがむしろ当然(カトリックのお国柄だし)なのは知っているつもりだけど、あまりそういうのとは無縁に感じるスーパーやコンピュータ屋まで当然のように休みなのはすこし驚いた。
 そういえば、食前酒飲もうと思って寄ろうとしたワインバーも定休だったなあ。

 夜になり、身支度を調えて、アルド・ディ・カスティリョーネへ。なぜ、無理な日程組んでまでアスティに行くかというと、このお店があるから。
 そして至福の時間。セコンドの前までは。セコンドがまずかったわけじゃないよ。
 まず軽くサラミと生ポルチーニを乗せたカルパッチョ、それにカルネクルードの冷前菜。やっぱりケラスコのより美味しいと思った(厳密に言えば、ブラの生サルシッチャとカルネクルードだから、材料なんかの違いで別な物なのかもしれないが)。続いてヴィッテロ・トンナート……あとなんだっけ。それとロシア風サラダでよかったんだったかな? 要するにツナ入りポテトサラダ。これがじつはうまい。で、温前菜の……あーなんだっけ。それと、ペペローニのバーニャカウダソース。
 以上、(伏線)前菜。
 プリモは、オステリエ・ディターリアに載ってたキノコのズッパ。他にもそそるものはあったんだけど、これにした。たぶん、これでなかったら大変なことになっていたような気がする。
 味はもちろん抜群。これ頼んで本当によかった。
 セコンドは猪の煮込み。ポレンタとポテト付き。これが最大の失敗。ポテトはいらなかったし、ポレンタはもっと小さくしてもらうべきだった。つぎのデザートも含めて。
 でもほら、なんというか2年ぶりだし、やっぱいま一番好きなお店なので、出る物は食べちまうですよ。もうこの頃、たぶん顔が青かったと思う。
 で、デザートは生フルーツでと思ったのだけど、強くフルーツのチョコレートケーキを勧めてくるからそれにしたさ!(もうヤケ)
 グラッパで胃を麻痺させてもしばらく身動き取れませんでした。(/伏線)ああもうなんつーかなあ。

 帰って薬を飲みまくり、食休みをたっぷりとって寝た。死ぬかと思った。本当に死ぬかと思った。薬が効いたのか、すぐに楽になったのは幸い。ナポリでも凄まじい量で夕飯をかなり食べられず、本当に申し訳ないことをしたが、今回は後がないのでそれ以上。バカだなーと思う。本気で。